| S.サフライ M,シュテルン編 長窪専三 川島貞雄 土戸清 池田裕 関根正雄訳 総説・ユダヤ人の歴史 全3巻 ●キリスト教成立時代のユダヤ的生活の諸相 A5判 (上)542頁 8,755円 (中)582頁 9,373円 (下)552頁 8,858円 |
1世紀のユダヤ民族史は、近年におけるパレスティナ考古学の成果と文献学的方法論の革新のゆえに、その見直しと書き替えが迫られている。本書は、この要求に応え、古代末期の世界史の枠組みの中で、1世紀のユダヤ民族の全体像を総合的に叙述しようとする野心的な試みである。しかも本書は、それぞれの専門分野に関して権威あるユダヤ人学者やキリスト教徒の学者を執筆陣に拝することにより配することにより、主題上のバランスを保つと同時に、従来の研究にしばしば認められるような特定の神学的前提や偏向を排除することに成功している。ユダヤ民族史や原始キリスト教史の研究においてのみならず、古代末期の世界史一般の研究においても不可欠な二次的文献である。 |
| 木田献一著 平和の黙示 ●旧約聖書の平和思想 四六判・254頁・2,472円 |
旧約聖書の神は正義と戦いの神なのだろうか。「ねたむ神」はただ復讐の神なのだろうか。「ねたむ神」は権力の支配を斥けて、弱き者を限りなく熱愛する神ではないか。旧約の平和思想の本質を論じ「民衆神学」に及ぶ。 |
| H.ケスター著 新しい新約聖書概説 (上)ヘレニズム時代の歴史・ 文化・宗教 (下)初期キリスト教の歴史と文献 A5判 (上)井上大衛訳 636頁・8,755円 (下)永田竹司訳 514頁・7,004円 |
本書は従来の概論学の枠を超えて、ユダヤとヘレニズム世界の政治・思想の歴史の中に新約聖書を位置づけ、広い視野に独自の研究成果を展開させた新約学の驚くべき成果である。(橋本滋男) |
| M.ヘンゲル著/大庭昭博訳 ゼーロータイ (熱心党) A5判・730頁・12,360円 |
新約時代史の第一人者である著者は、主としてヨセフスを資料として用い、ゼーロータイ運動の成立から最後まで、またそれの思想的、実践的特徴を、ひろくかつ深く背景を探りながら、美事に描き出している。(佐竹明) |
| H.コンツェルマン著/小河陽訳 異教徒・ユダヤ教徒・ キリスト教徒 ●ヘレニズム・ローマ時代の文献に 現われる論争 A5判・654頁・9,991円 |
およそ前3世紀から後2世紀のギリシア・ローマ文献、キリスト教文献に現われるユダヤ教が他の世界にどう受容されたか、あるいはされなかったかを克明に探求。 |
| U.ドゥフロウ著/佐竹 明ほか訳 神の支配とこの世の 権力の思想史 聖書、アウグスティヌス、中世、 ルター A5判・862頁・9,785円 |
本書は、キリスト教が信仰の立場から、世界をどのように観て、対処したかを批判的に明らかにする。しかも、現代のキリスト教徒が信仰に準拠した政治的態度を正しく把握するために理論的前提を提示しようとする。(鷲見誠一) |