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映画監督の宮崎駿さんが「ぼくは、ウェストールがすきだ」と言い切る(確かに帯に書いてあります!)、イギリスの作家ロバート・ウェストールの久々の新刊が出ました。今回は、徳間書店としては初の短編集でしかも、宮崎駿さんの装画という贅沢な作品です。ウェストールというと、思春期の少年が様々な試練を乗り越えながら成長していく過程を描いた作品が多く、どれも読みごたえがあるものですが、実は短編の名手でもあったとか。この『真夜中の電話』(1600円+税)には、ウェストールの全短編の中から徳間書店の編集者と翻訳者2名が選び抜いた18編のうちの、(選者であり翻訳者の)原田勝さんが翻訳したいと思った作品9編が収録されています。では残りの9編は…というと、これは秋ごろに刊行予定のもう1冊の短編集(『遠い日の呼び声』)に収められる予定で、そちらの翻訳者は野沢佳織さんだそうですよ。ますます目が離せない「徳間書店の子どもの本20周年記念作品」に、これからもご注目ください!