takadayumikoナルニア国では6月5日(日)に、翻訳家の高田ゆみ子さんをお招きして“グートルン・パウゼヴァングからのメッセージ”という講演会を開催します。パウゼヴァングと聞いても、すぐにはピンと来ない方も多いかもしれませんが、ドイツの文学者で様々な社会問題に積極的な意見を表明してきた、気骨のある作家です。そして、日本で紹介されたパウゼヴァング作品のほとんどを翻訳しているのが、高田ゆみ子さんなのです。

パウゼヴァングの作品は、ただ読んでワクワクするような物語とは一線を画しています。それゆえ、読書を単純な暇つぶしの娯楽として考える時には(それでももちろんいいのですが)、読むのにむかない作品です。でも作品に込められたメッセージは、時に厳しいものを読者に突きつけるだけに、忘れがたい印象を残します。“糧になる読書”というのは、パウゼヴァングのような作品を読んだ後に感じるもののことを言うのだなと、これらの文学を通してしみじみ思いました。

まだパウゼヴァングの作品に出会っていない方、ぜひ高田さんのお話を聞きにいらしてください!予習不要――お話を聞いたら、きっと作品が読みたくなるに違いありません。

高田ゆみ子氏講演会“G.パウゼファングからのメッセージ”
日時:2016年6月5日(日) 午後2時~3時半
会場:教文館6階ナルニア国店内 ナルニアホール
定員:40名 ※残席は14席です
参加費:1000円 ※当日受付でお支払いください。
☆参加ご希望の方は、お電話でご連絡ください。 tel:03-3563-0730(10時~20時)