nantaket
『ウィロビー・チェースのオオカミ』に始まる、ジョーン・エイキンのファンタジー「ダイドーの冒険」シリーズの第3巻『ナンタケットの夜鳥』がようやく出版されました。『バタシー城の悪者たち』以来、約5年ぶり!こちらは以前出ていたものが、こだまともこさんの新訳で現在ゆ~っくり刊行中なのです(笑) 早く続きが読みたい者としては、前に出版されていた作品は新訳で揃うのが待ち遠しいですし、シリーズ後半のまだ翻訳がされていない作品に至っては「どうしてこんなに続きが出ないの!?」という気分。とはいえ、こればかりはなんとも思うようにはいきません。「あぁ、翻訳者のこだまともこさん、どうぞ読者の願いをかなえてくださいませ」と、祈るように次の巻を待ちわびる日々が続きます……。
『ナンタケットの夜鳥』は奇想天外な海洋冒険物語。メルヴィルの名作『白鯨』へのオマージュ(?)というように、ピンクの鯨が登場します。どうぞ稀代のストーリーテラー、ジョーン・エイキンの物語をお楽しみください!

『ナンタケットの夜鳥』ジョーン・エイキン作/こだまともこ訳/冨山房 1800円+税