mineruva
こちらは最近でた評論で、『石井桃子の翻訳は なぜ子どもをひきつけるのか―「声を訳す」文体の秘密』(竹内美紀著/ミネルヴァ書房/4200円+税)です。東京子ども図書館の季刊誌・「こどもとしょかん」141号の松岡享子さんのエッセイ“ランプシェード”でも紹介がされていました。チラッと見たところでは、かなり難しい感じです。作品ごとに大変綿密に石井さんの文章と原文を比較していて、とにかくすごいのです。むむむぅ…。ただ何となく「石井桃子さんの文章は心地よい」と感じていた一読者にとってハードルの高い本であるのは事実ですが、少しずつでも拾い読みしてみたいなぁ…と思っています。

そうそう、5月には新潮社の「とんぼの本」から石井桃子さんの本が出るそうです。それに続いて、いよいよ6月には尾崎真理子さんによる石井桃子さんの評伝(「新潮」に“石井桃子と戦争”や“石井桃子と図書館”など、部分が掲載されたものの全編)も刊行予定。ナルニア国でも関連したイベントを企画できたらいいなと思っています!