生き抜け、その日のために 長崎の被差別部落とキリシタン
税込価格:2420円
購入サイトへ 問い合わせる
※在庫状況についてのご注意。

内容詳細

1945年8月9日、長崎に原爆が投下される。爆心地は、被差別部落であった。
この地に生まれた磯本恒信は、母からの「出自を名乗るな」という戒めを破り、
長崎における部落解放運動の発展に邁進していく。
他方、スペインから日本に渡った結城了悟(ディエゴ・パチェコ)神父は日本二十六聖人記念館を開館、
初代館長を務めると同時に、長崎に残る膨大な史料を発掘、整理。
大きな功績を残し、被差別部落民とキリシタンのあいだで歴史的和解をめざした。
のちに部落解放同盟長崎県連副委員長となる中尾貫は、初代委員長である磯本恒信を支え、同和教育運動に力を注いでいく。
この三人が、1979年に起きた世界宗教者会議での差別発言事件をきっかけに出会い、
被差別部落民とキリシタンとの歴史的和解へ向けて動き始める。
平和を希求し差別と闘い続けた三人と、
その想いに呼応する多くの人びととの熱く静かな、祈りにも似た壮大な物語。

※教文館出版部の出版物については「出版部」の商品ページに在庫表示がございます。