7年ぶりのダブル受賞ということも手伝って何かと話題沸騰、おかげさまで本の 売れ行きも好調(いや、でももっとたくさんの方に読んで欲しいです、買ってね)の第 144回、芥川賞・直木賞の贈呈式に行ってまいりました。前日は体調ド絶不調でもは やこれまで状態、遅刻して早退するという(はなから休め!)吉祥寺~銀座間意識不明の 旅でしたが、当日(18日)はなんとか復活し、木内さんの晴れ姿を(あくまでも木内 さん中心)しかと目撃してまいりました。
4人同時受賞ともなるとさすがにものすごい人の数です。グラスの飲み物をひとさまにぶ っかけないようにしよう、ぶっかけられないようにしよう・・・なんてことに神経を集中 させるヒトビト(わたしだけ?)がひしめきあうなか、唐突にはじまった贈呈式。朝吹さ ん、西村さん、木内さん、道尾さん登場、みなさん、初々しいながらもすでに<文壇の人 >っていう雰囲気です。
高樹のぶ子さん、伊集院静さんの講評の後、受賞者それぞれの言葉。受賞のヨロコビだけ でなく、すでに将来を見据えての力強い決意、ううううーーーーん、かっこいです!!
これからが本当に意味での書き手としてのスタートかもしれません、そして書き続けるとい う作業は途方もなくしんどいことでしょう。先日の朝日新聞の記事で木内さんが『人間はみ な誰もが幾度となくとんでもない目にあっている』と書かれていましたが、大きな賞を獲る ということもある意味<とんでもない目>なのかもしれません。
常に創造し表現し読み手に伝えるという困難な道を自ら選んだ作家さんたちへの期待は大き く膨らみます。

取材のフラッシュを浴びて舞台に立つみなさんの頭の中はすでに次回作のことでいっぱい だったことと思います。これからもずっと書き続けて下さいね。
4人の方々の新刊を手に取るたびに、わたしはきっときょうのこの日を思い出して、頑張って るなーーー、売るほうも頑張らなきゃなーーーって励まされることでしょう。

教文館2階で引き続き芥川賞・直木賞コーナーを展開しています、お手にとってごらんくだ さい!!「旬のものを旬で読むおもしろさ」は大切です。

「きことわ」朝吹真理子(新潮社・税込1260円)
「苦役列車」西村賢太(新潮社・税込1260円)
「漂砂のうたう」木内昇(のぼり)(集英社・税込1785円)
「月と蟹」道尾秀介(文藝春秋・税込1470円)