• 期日: 2021年7月1日(木)~ 2021年7月31日(土)まで
    主催: 教文館

O-56-8

1・2階 和書部のイベント・フェア情報がわかる!

 “こちわしょ”7月号を発行しました。O-56-8

今月のラインアップ

 

夏の文庫フェア
動物ノンフィクションフェア
「こんなところに探偵が!」フェア
第165回芥川賞・直木賞候補決定
『今月の1冊』

 

 

*もっと情報満載の“こちわしょ”を店頭でも配布してます。ご来店の際には是非ご覧ください。

 

 

夏の文庫フェア   7/1(木)~ 中2階

書店では何故か夏に文庫のフェアを行う。
きっと少年少女に夏休みに本に親しんでもらおうという出版社の計らいだろう。
私も夏休みに本を読んだ。
読書案内の小冊子にわくわくした。
一冊、読み終えるとさみしくなり、
また新しい一冊に出会えることをうれしく思った。
読書のちからは素晴らしい。
ぜひ読書のちからを信じている人たちのちいさな結晶を手にとっていただきたい。
贈り物にもどうぞ。

 

動物ノンフィクション フェア  7/3(土)~  2階

最近、人間であることが嫌になるような後向きの気持ちになることがありませんか?
半分は冗談としても、この人間の習慣、思考、行動などに何かよくわからないけれど
束縛や窮屈さを感じて、やりきれなさが増します。
時折、目にする動物たちの行動に、何かしらの解放感を感じるのは、
きっと人間とはちがう基準で生きているからではないでしょうか。
そこで、人間以外の世界へようこそ、動物たちの自由な行動・生態を味読しながら、
自分の思考、視点を新たにしてみませんか。
動物に関するノンフィクション、生態、行動、心理の本を集めてみました。
…いや、もっと純粋に、動物たちの生態を本を通して楽しんでください。

 

「こんなところに探偵が!」フェア          7月1日(木)~ 中2階

読者だけでなく、たくさんの作家たちを魅了してきた「探偵小説」。
今回はいわゆる推理作家たちではなく、福永武彦や坂口安吾といった
門外の作家たちが描いた探偵小説をピックアップしてみました。
「え、こんなところにも探偵が」と選書しているこちらも驚くような作品の数々。
ぜひお楽しみください。

 

第165回芥川賞・直木賞候補作品決定!

芥川龍之介賞候補作
石沢麻依     『貝に続く場所にて』         (群像6月号)
くどうれいん  『氷柱の声』                    (群像4月号)
高瀬隼子       『水たまりで息をする』     (すばる3月号)
千葉雅也       『オーバーヒート』           (新潮6月号)
李琴峰         『彼岸花が咲く島』           (文學界3月号)

直木三十五賞候補作
一穂ミチ       『スモールワールズ』       (講談社)
呉勝浩         『おれたちの歌をうたえ』 (文藝春秋)
佐藤究         『テスカトリポカ』         (KADOKAWA)
澤田瞳子      『星落ちて、なお』         (文藝春秋)
砂原浩太朗   『高瀬庄左衛門御留書』   (講談社)

(作者五十音順・敬称略)

選考会日程:7月14日

 

「今月の1冊」

 

『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』

キルメン・ウリベ 著

金子奈美 訳

白水社 ¥1,980(税込)

この小説は主人公であり作者であるキルメン・ウリベが
バスク地方の都市、ビルバオからニューヨークへと向かう飛行機の機内で、
自らの家族、バスク民族とその歴史、その言語と文化について回想し、
思いを巡らせていくという形で進行していく。

どんな些細なものにでも歴史がある。
気の遠くなるような時間の果てに自分たちの生きている今があって、
その先にまた未来がある。歴史書の中では語られない、もっと身近で、
もっとささやかなものの時間や歴史に支えられながら、
自分は生きているのだと、この作品を読んでいると気がつく。
バスク文学の「静かな革命」と呼ばれた作家キルメン・ウリベの
初の小説となる本作、ぜひ手に取ってページをめくってみてほしい。

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