社会人になって「ラーメンライス」なるものを初めて知った。

だって家族で外食というときはいつもフランス料理か(回らない)お鮨だったんですもの。(嘘)
デートの時ももちろん、そうよ。(大嘘)

炭水化物+炭水化物・・・、WHY?
ラーメンの上に乗っかっているチャーシューやメンマをおかずにして
白いごはんを食べるのか?
ラーメンのおつゆをスープにして白いごはんを食べるのか?
白いごはんの上にまさかラーメンの麺をON?!(焼きそばパンだよ、それじゃ)

いまもって正確な答え、食し方は謎である。
そんなに気になるのなら自分で試せ!と怒られそうだ(誰に?)が
決して気取ってるわけではなく実は死ぬまでに一回はやってみたいが、
年齢的な事情で胃が受付まへん・・・。
決して気取ってるわけではなくラーメンライスに没頭している
営業途中であろうサラリーマンのヒトビトを見ると
あああ、あんなにかきこんぢゃって・・・と否定するどころか、
みなさん、お疲れさまです!ガンバってください!とお店の人に
なり代わってコップの水を注ぎ足してあげたいくらいなのだ。
なんなら自分のナルトを(カッコイイ人だったら)
さしあげてもいいとさえ思う。(イラナイ、と断られるのは想定外である)

今柊二さんの新刊「定食と古本」のなんと魅力的なことか!
前作「定食と文学」も相当オモシロカッタけど新刊もぎっしり濃く、
満腹度数120パーセントな内容なのだ。
神保町36店定屋めぐりも圧巻だけど、北海道から九州まで
古本屋と定食のただらなぬ関係は果てしなく魅力的です。
古本を買って近所で定食を食べる、定食目的で出かけついでに古本を買う。

しかし、だよ。キミ、(誰?)ラーメンライスごときで驚いていてはいけない。
「ラーメンとうな丼」、「ラーメンとカレーライス」・・・。
「ラーメンとチャーシュー丼」にいたってはいったいチャーシューを
何枚食べさせる気だ?!とわたしだったら叫びたくなる。
(しかし今さんは叫ばない)
愛媛出身の今さんの高校時代の学食や地元の飲食店についての考察も鋭く、
雑誌でしか知りえなかった東京の流行の店に憧れたりするのもかわいい。
定食だけぢゃなく、アイスやあんまん、杏仁豆腐など
カワイイモノに嬉々とする今(いま)の今(こん)さんもかわいい。

吉祥寺ジモティにとって、古本センターの地下にある「東京チカラめし」は
相当気になっていた場所、『男性度100パーセント』と記されている。
そうだろうなとは思っていたけどやっぱりそうか・・・。
世の中「知らないで死んでくんだ」的な事柄が身近にもいっぱいあるんだなー。

というわけで、
ワタクシの本日のお昼は会社の近所で
「お刺身と茶碗蒸し定食」だったことをここにご報告いたします。
(ボリューミィ!しかし完食)

「定食と古本」 今柊二<こん・とうじ> (本の雑誌社) 税込1575円