好きなバンドは数々あれど、QUEENはワタクシにとって特別な存在。
ストーンズやディ-プ・パ-プルはカッコイイなぁ、とは思っていたけど、お世辞にも「顔がステキ」っていう感想は出ないやね。(ミックの顔は好きだけど。リッチー・ブラックモアとかさ・・・。←リッチーファンの人、す、すみません。)パーシィ(Zep)はルックスも歌も別格だ。
そんな時、レコード屋さん(ふ、古い!)で見たポスターがQUEENでした。
なにこれーーー?だれーーー?!と珍百景を見たのごとく食いついたんですが(まあ、ご多聞にもれず特にロジャーさまですね)姉の「きょうはもうだめ、YESを買っちゃったから。それにこんな顔ばっかのバンドなんてダメに決まってるし!」という一声に、なんとなくああ、そうなのね、顔ばっかはダメなのね・・・と納得してしまったんだな。
それから数日後、ラジオ(は、激しく古い!)を聞いていたら大貫憲章さんが渋谷陽一さんに
罵倒されながらも「もうコレ、絶対くるから!QUEEN!」と熱く語っている番組に遭遇。「Liar」と「Keep Yourself Alive」が流れて「顔ばっかぢゃないじゃん!いいじゃん!おねえちゃんのばかーーー!」とファーストアルバムを買いに走ったのでした。
今みたいにネットでチケットなんて買えない時代なんで初来日公演のときは武道館やプレイガイドに並んで買ったりしたんですよ・・・。わたしが初めて行った外タレのコンサートがQUEENだったわけ。今はなき両国の日大講堂で、なんていうライブもあったっけ。周囲の男の子たちは相変わらず「QUEENなんてロックじゃねえよ、顔と高学歴だけだよ!」と息巻いていましたがその人気は急上昇、日本から火がついた彼らは世界のスターへの階段を確実に昇りはじめました。
当時は何せ情報が少ない時代、楽しみは毎月の「ミュージック・ライフ」!今月の表紙は誰?特集は何?とそんなことでわくわくしていました。
そんな時代をすごした人なら絶対に泣ける「ミュージック・ライフが見たQUEEN」。コレですよ、
コレ!!この1冊でQUEENがどのようにデカくなっていったのかが一目瞭然、QUEENの軌跡です。CMで♪カップゥヌゥ~ドゥルゥ~♪と歌う、マッチョなフレディ以前の初々しい(率直に言えばかけだし)姿から徐々にスターダムにのしあっがていく過程がそれはそれはよくわかります。当時のインタビュー、彼らの服装など今となってはかなり笑えますが微笑ましくもあります。こんなにいっぱい取材してもらえればそりゃあ日本贔屓になるでしょうよーーー。
本国イギリスでさえデビュー当時はマスコミから酷評されまくった彼らの才能ををいち早く見抜き紹介し続け世界へ送り出したのはミュージック・ライフだ!ロック世代の教科書。ミュージック・ライフ、ばんざ~い!東郷かおる子さん、ありがとう!ロジャー・テイラーさまが例え1.5倍以上に体重が増えた丸っこいオッサンになろうともずっと大好きです!
余談ですがワタクシ、学校が近かったので武道館でバイトしてたんですがQUEENの方々は
オフステージでも非常に紳士的&お茶目でありました。