大好きなコリン・ファースさまが「英国王のスピーチ」でアカデミー賞主演男優賞を受賞っっーーーー!!だ ーーーーーーっっ!!
当初、このジョージ6世役はヒュー・グラントさまにオファーがいったそうでヒューさまが断ったためコリンさまが主 演することになったといういわく付き。コリンさまもヒューさま、(なんで<さま>付けなんだ・・・)ふたりとも好 きなのでどっちでもいいや、と思ってたんですが、いや~、結果論っぽくなっちゃうけどコリン・ファースで正解。
ジョージ6世が吃音で苦しんだっていうことは知っていましたが、本の中の文章1行くらいで片付けられていたので全 っ然深刻に考えていなかったです。
それにしても<国王>たるものの責任、重圧、苦悩・・・当たり前だけど、計り知れないですね。「いまや王族は国民 のご機嫌をうかがって演じる立場なんだ!」という先代王の言葉に凝縮されています。吃音矯正訓練に加えて第二次世 界大戦勃発間近という危機に直面しながらの政治家や宗教家との腹の探り合いなど、あああーーー、なんでコリンさま ばっかりに難題が降りかかるのよーーーっ、兄王、逃げたもん勝ちかよ~~っと、映画館のポップコーンセット(ドリ ンク付)の容器をぎゅううっと握りしめながら大戦直後の国民の鼓舞する名スピーチに感動するワタクシであった。国 の長ってのは我慢、忍耐、妥協、自己を捨てる、でも自分の確固たる意思を持って責任・義務を果たさなければけいけ ないという矛盾したものを抱えながら国民を守るんだね。加えて国民に好かれなければいかんのだね。
昨日までは愛する娘たちに<パパ>と呼ばれていたのにいきなり<His Majesty>ですもんね、そういう時 のコリンの表情とか細かい心理描写が大袈裟な演技ではなく、内なる表現者ってかんじで貫禄充分、泣けるのでした。 「ブリジット・ジョーンズの日記」で(これもヒュー&コリンでしたな)<鹿の編みこみ模様のだっさいセーター>を 着ていた人とは思えん。←このダーシーも激しくいいけど。
王妃のヘレナ・ボナム・カーターも大好きな女優さん。年とってもすてき、品がありますね。(ちなみに彼女の曽祖父 はイギリス首相でした)吃音矯正の言語聴覚士ローグ役のジェフリー・ラッシュも誠実で裏表のない人物を好演。
残念ながら原作「King‘s Speech」は邦訳されていません。それにしてもロイヤル・ウエデイングのニュース華やかなる英国ですが、将来の国王の妻になろうっていうケイト・ミド ルトンさんってすんごい勇気ある女性ですね!!
さあ、次は「わたしを離さないで」です!(予告見ただけでグッときた。キャリー・マリガン好きだ) 翻訳家の渡辺順子さんと一緒に観まっす!(カズオさま原作の映画は必ず順子せんせいと行くのです)