みなさま、明けましておめでとうございます!2011年です。
昨年末、納まってなかったけど無理やり仕事納めた!と思ったとたんに いきなり仕事始めです。教文館周辺は福袋をもとめるヒトビトで大変な ことになっとる!!
年末に「お正月にコレ読むんだ!」と本を買って下さったお客さまたち、 読書は進んでるかなあってちょっと気になる。
ワタクシは、2月新刊の原稿読みの宿題が溜まっていたのでそれらをやっ つけつつ(結局まだ終わってない・・・)、本屋大賞締切じゃん!?と気 にしつつ(まだだけどちゃんと投票するからね、本雑・杉江くん!)、大 掃除もせず(はなから諦めている)、「ハーモニー」(伊藤計劃・ハヤカ ワ文庫)に夢中になっていました。年末恒例M井夫妻との忘年会でも(余 談ですが隣のテーブルは地元ご近所さんの楳図せんせいでした!)伊藤計 劃がいかにすばらしいかを、そしてもう伊藤さんの新しい作品を読めない 無念を激しく語ってしまいました。
紙の本がデッド・メディアとして登場する「ハーモニー」のなかで、あ えてそれらを読むことを趣味とする少女ミァハの《本がいちばん頑丈よ》と いう言葉は本当にずしんときます。伊藤さんの「虐殺器官」、「ハーモニー 」は<今年度の>とかを取っ払って、できることなら毎年本屋大賞に投票し たいくらい。作品のすばらしさはもちろんのこと、書きたい、書き続けたい と願いながら34歳の若さで亡くなった伊藤計劃という作家の純粋な魂が、 実際に遠くない将来の拡張現実を危惧しているところにも震えちゃうんですね。
本が頑丈であり続けるために全国の書店は頑張っています、そしてさらに頑張 っていきます!
お客さまが来店されたときに「おっ、おもしろいな」とか「へえ、こんなのあ るんだ」と心にがつんとくるものをご提供できるよう和書部一同でおもしろい ことをたくさん考えていきますので、2011年もよろしくお願いいたします!!
番長・永井もこのように頭をさげております・・・。(本当は、昨年末の社 内祝会にて、結婚報告会見の図。お祝いの野次、いや、祝福の言葉に恐縮する番 長。おめでとう、我らが番長!!あっ、お祝いまだだった~ん!すんません、番長!)