杉江くんは「アメリ」だ。いや、オドレイ・トトゥに似ているわけではなく。人に見つからないように陰でこそこそと親切しまくりなんである。振り返れば、本の雑誌社さんとはエラク長いお付き合いだ。シーナさんや目黒さんが自ら納品をして下さった時代からだもの。相当長いです。
「新しく営業させていただくすぎえです」と神妙な面持ちで現れ、あまりの童顔(今も変わらず)に、このおにいちゃん大丈夫か?と心配したのがついこのあいだのことのようだ。「すぎえくん」はいつのまにか炎の営業部長になり本屋大賞を立ち上げマラソンの鬼と化しガタイがよくなりエッセイなんぞも書き始めた。
とある場所でお嬢さんにお目にかかった。あなたのパパがいかに業界に貢献しているかを熱く語ると「パパ、いくら払ったの?」とアメリよりはるかにかわいい娘は父に蹴りを入れ、にやっと笑ったのであった。(教文館・和書部 吉江)
ツ黴