◆ 目次 ◆___________________________

・ ごあいさつ
・ 1月のイチオシ
・ 要チェック! 2015年1月1日~1月31日に入荷した本
・ 「2014年おすすめリスト」について
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■ ごあいさつ ■

いつも教文館ナルニア国をご利用いただき、またメールマガジンをご愛
読いただきましてありがとうございます。

昨年末お送りしたメールマガジン休刊のお知らせは急なことで当方の勝
手なことにも関わらず、あたたかいお言葉を多くいただきました。どうも
ありがとうございました。スタッフ一同、とても励まされました。この場
を借りてお礼申し上げます。

さてこのたび、ようやく新刊情報メールマガジンの配信の運びとなりま
した。形式も気持ちも新たに、月に1回程度の配信を目指します。主には書
誌事項のみのご案内となります。書影、内容については各出版社の目録、
およびホームページなどでご確認いただきますよう、お願いいたします。

また、携帯電話で受信されている方は特に終わりの方がご覧いただけない
場合もあるかと思いますが、1か月以内には同じ内容のものをナルニア国の
ホームページにアップいたしますので、そちらでご確認くださいませ。

もちろん、ここにご案内する本は全てナルニア国に在庫しています。ぜひ
ご来店くださいませ。何かご不明な点、お気づきのことがありましたら遠慮
なくお知らせください。

■ 1月のイチオシ! ■

『うめぼしさん』
大人にとっても、子どもたちにとっても日本人なら誰にでも馴染みのあるう
めぼし。真っ赤なうめぼしのできるまでが季節とともに、リズミカルに描か
れます。
神沢利子さんのわらべうたのような文と、ましませつこさんの柔らかな絵が
心地よさを運ぶ絵本です。

『トヤのひっこし』
モンゴルの草原に住む女の子トヤ。家族とそして羊や牛と共に良い草場を求
めて引っ越しを始めます。ゲルをたたんで、ラクダに机や椅子をつんでと引
っ越しは家族総出の大作業。
モンゴルの遊牧民の暮らしが、モンゴル出身のふたりの作家によって悠々と
したスケールで描かれます。

『さわるめいろ2』
2013年に出た『さわるめいろ』の第2弾です。目に見える子も見えない子も
楽しめるように指でたどって遊べる迷路の絵本。
今回は前回よりもさらに難しい迷路もあります。色合いも華やかで、大人も
つい夢中になってしまうこと請け合いです!

『農家になろう チャとともに』
2012年に出版され、このメルマガでも何度も取り上げた「農家になろう」シ
リーズからまた新しいものが出ました。
今回は静岡のお茶農家の村松さん。お茶はお茶でも村松さんが作っているの
は紅茶です。紅茶好きの方なら誰もが知っている国産ブランドの丸子紅茶を
作り上げたのが実はこの村松さんなのですが、村松さんのお茶に対する思い
とこだわりがこの一冊にぎっしり詰まっています。
どの1冊をとっても農家のプライドがキラリと光るこのシリーズ、ぜひ学校
図書館に備えていただきたいと思います。

『アイちゃんのいる教室3年1組』
「あしたもがんばっていいですか」が口癖だったダウン症のアイちゃんとク
ラスの仲間たちとの様子を描いた『アイちゃんのいる教室』から2年が過ぎま
した。アイちゃんも3年生になりました。
パワー全開の佐々木先生とクラスの仲間たちと秋の学芸会の劇に向けて準備
を進めますが山あり谷あり、一筋縄ではいきません。
「仲間ってなんだろう?」ちょっぴり成長したアイちゃんとクラスの子どもた
ちが読者に温かな思いを伝えます。アイちゃんの成長をこの本を通して見守れ
るのがうれしくなります。次はどんなアイちゃんに出会えるか楽しみです。

以上(く)

『中国』『ブータン』
偕成社創業80周年記念企画出版のシリーズ「世界のともだち」に新しい仲間が
増えました。大人が思うより子どもは素直に手に取ってくれます。
公共図書館、学校図書館ではぜひとも全冊揃えておいてほしいと切に願います。

『アラスカの小さな家族 バラードクリークのボー』
ゴールドラッシュ後ののアラスカの小さな村が舞台の物語。血のつながりのな
い2人の父さんと暮らす5歳の女の子・ボーの日常が描かれます。静かな余韻に
浸れる、幸福感にあふれています。同じ作者の本に『こんにちはアグネス先生』
(あかね書房)があります。

『踊る光』
オランダの作家、トンケ・ドラフトの短編集。これまで『王への手紙』など長編
が紹介されてきましたが、この短編集も実におもしろい!!!
いろんなタイプのお話が楽しめます。作者のファンが必読なのはもちろんのこと
まだ読んだことがない方は、まずはこの本から読んでみてください。きっと他の
著作も読んでみたくなるに違いありません。オススメ!!

『ラオス 山の村に図書館ができた』
少数民族モン族の住む、ラオスの山あいの小さな村に子どものための図書館をつ
くった著者の奮闘記。村の人々とのかかわりの深さにも感動しました。
何のために子どもに本を手渡すのか―安井さんの活動や思いは、この根源的な問
いへのひとつの答えかもしれません。

『幻の朱い実(上)』
恥ずかしながら今回、岩波現代文庫に入ったことで初めて読みました。そして思
いました。今こそ、大人が読むべき小説!! と。
会話のおもしろさ、言葉の豊富さにしみじみします。

■ おまけの1冊 ■

『花野に眠る』
前作『れんげ野原のまんなかで』に続く、図書館を舞台にしたやさしいミステリ。
なんですが…なんと!! 『町かどのジム』(ファージョン作/E・アーディゾーニ絵
/松岡享子訳/童話館出版)が謎解きのキーポイントになっているのです!!!
思わずのけぞってしまいました。だって文中に何度も「アーディゾーニ」と出て
くるんですよ。著者の森谷さんはきっと『町かどのジム』が好きなのだろう、と
思います。しかも、以前刊行されていた学習研究社版との違いを延々と語る…ので
す。
日本のごく普通の小説に、あんまり子どもの本が登場することは少ないので驚きと
ともに嬉しく感じました。外国の小説にはよく子どもの本(ex.『クマのプーさん』
とか『不思議の国のアリス』、「ナルニア国ものがたり」など)は出てくるのにね!

本が好きな人におすすめのミステリです。図書館の仕事の様子もよく描かれています。

以上(す)

■ 要チェック! 1月1日~1月31日に入荷した本 ■

♪♪ 絵本 ♪♪ 8点

=幼児以上=

『ロバのジョジョとおひめさま』 マイケル・モーパーゴ(文)ヘレン・スティー
ヴンズ(絵)おびか ゆうこ(訳) 徳間書店 1600 円 15/01発行

『さわるめいろ2』 村山 純子(文) 小学館 1900 円 15/02発行
(てんじつきさわるえほん)

『あわびとりのおさとちゃん』 かこ さとし(文・絵) 復刊ドットコム 1800 円
14/12発行(かこさとし・むかしばなしの本5)

『トヤのひっこし』 イチンノロブ・ガンバートル(文)バーサンスレン・ボロルマ
ー(絵)津田 紀子(訳) 福音館書店 1500 円 15/01発行
(世界傑作絵本シリーズ)

『うめぼしさん』 かんざわ としこ(文)ましま せつこ(絵) こぐま社 1200 円
15/02発行

『ルラルさんのぼうえんきょう』 いとう ひろし(文・絵) ポプラ社 1200 円
15/01発行(いとうひろしの本)

『おばあちゃんからライオンをかくすには』 ヘレン・スティーヴンズ(文・絵)
さくま ゆみこ(訳) ブロンズ新社 1400 円 15/01発行

=小学校高学年以上=

『火城 燃える町 1938』 ツァイ カオ(文・絵)中 由美子(訳) 童心社
2500 円 14/12発行(日・中・韓平和絵本)

♪♪ フィクション ♪♪ 17点

=小学校低学年以上=

『2るいベースがぬすまれた?!』 マージョリー・W・シャーマット(文)マーク・
シーモント(絵)神宮 輝夫(訳) 大日本図書 1200 円 15/01発行
(ぼくはめいたんてい)
→共訳:内藤貴子

『ネコのナペレオン・ファミリー』 木坂 涼(文)はた こうしろう(絵)
福音館書店 1200 円 15/01発行(ランドセルブックス)

=小学校中学年以上=

『それいけ!ぼっこくん』 富安 陽子(文)小松 良佳(絵) 偕成社 1000 円
15/02発行

『妖怪きょうだい学校へ行く』 富安 陽子(文)山村 浩二(絵) 理論社
1300 円 15/01発行(妖怪一家九十九さん)

『北風のわすれたハンカチ』 安房 直子(文)牧村 慶子(絵) 偕成社 700 円
15/01発行(偕成社文庫)

『リリコは眠れない』 高楼 方子(文)松岡 潤(絵) あかね書房 1200 円
15/01発行(スプラッシュ・ストーリーズ)

=小学校高学年以上=

『24の怖い話』 スーザン・プライス(文)安藤 紀子(訳) ロクリン社 1500 円
15/01発行

『アラスカの小さな家族 バラードクリークのボー』 カークパトリック・ヒル(文)
レウィン・ファム(絵)田中 奈津子(訳) 講談社 1600 円 15/01発行
(文学の扉)
→2014年スコット・オデール賞受賞。

『万次郎 地球を初めてめぐった日本人』 岡崎 ひでたか(文)篠崎 三朗(絵)
新日本出版社 1500 円 15/01発行

『踊る光』 トンケ・ドラフト(文)宮越 暁子(絵)西村 由美(訳) 岩波書店
1600 円 15/01発行

『虫愛ずる姫もどき』 おの りえん(文)秋山 あゆ子(絵) 理論社 1500 円
15/01発行

『目こぼし歌こぼし』 上野 瞭(文)梶山 俊夫(絵) 童話館出版 2200 円
14/12発行(子どもの文学・青い海シリーズ)
→74年あかね書房刊の復刊。

=中学以上=

『『少年倶楽部』熱血・痛快・時代短篇選』 講談社文芸文庫編(文) 講談社
1700 円 15/01発行(講談社文芸文庫)

『花野に眠る 秋葉図書館の四季』 森谷 明子(文) 東京創元社 1700 円
14/11発行

『幻の朱い実(上)』 石井 桃子(文) 岩波書店 1400 円 15/01発行
(岩波現代文庫・石井桃子コレクション1)

『なりたて中学生 初級編』 ひこ・田中(文) 講談社 1400 円 15/01発行

『ABC! 曙第二中学校放送部』 市川 朔久子(文) 講談社 1500 円 15/01発行

♪♪ ノンフィクション ♪♪ 27点

=幼児以上=

『さとうとしお』 精糖工業会監修(文) ひさかたチャイルド 1200 円 15/01発行
(しぜんにタッチ!)
→監修:日本塩工業会

『あわふきむし』 有沢 重雄(文)藤丸 篤夫(写真)そうえん社 1200 円
15/01発行(しぜんといっしょ)

=小学校低学年以上=

『アイちゃんのいる教室 3年1組』 高倉 正樹(文)高倉 正樹(写真)偕成社
1200 円 15/02発行

『ダンゴウオの海』 鍵井 靖章(文)鍵井 靖章(写真)フレーベル館 1400 円
15/01発行(ふしぎびっくり写真えほん)

=小学校中学年以上=

『中国』 片野田 斉(文・写真) 偕成社 1800 円 15/01発行
(世界のともだち)

『ブータン』 齋藤 亮一(文・写真) 偕成社 1800 円 15/01発行
(世界のともだち)

『やろうよソフトテニス』 宮下 徹(文) ベースボールマガジン社 1500 円
14/12発行(こどもスポーツシリーズ)

『玉の図鑑』 森戸 祐幸監修(文) 学研教育出版 1500 円 15/02発行

『チャとともに 茶農家村松二六』 農文協編(文)瀬戸山 玄(写真)
農山漁村文化協会 1900 円 15/01発行(農家になろう)

『きんじょのらぶちゃん』 フワリ(文) 偕成社 1200 円 15/02発行
(アスペルガーの心3)

=小学校高学年以上=

『フランスの美しい鳥の絵図鑑』 ロベール=ダニエル・エチェコパル(文)ポール・
バリュエル(絵) グラフィック社 3800 円 14/12発行
→共著:フレデリック・ジゲ、監修:上田恵介

『自転車のなぜ 物理のキホン!』 大井 喜久夫(文)いたや さとし(絵)
玉川大学出版部 4200 円 15/01発行(ぐるり科学ずかん)
→共著:大井みさお、鈴木康平

『高崎山のベンツ 最後の「ボスザル」』 江口 絵理(文) ポプラ社 1200 円
14/12発行(ポプラ社ノンフィクション)

『昔の道具うつりかわり事典』 三浦 基弘監修(文) 小峰書店 5000 円 15/01発行

=中学以上=

『世界の美しい書店』 今井 栄一(文) 宝島社 1800 円 14/07発行

『何のために「学ぶ」のか 中学生からの大学講義1』 桐光学園編(文) 筑摩書房
820 円 15/01発行(ちくまプリマ―新書)
→編:ちくまプリマ―新書編集部

『18歳の著作権入門』 福井 健策(文) 筑摩書房 820 円 15/01発行
(ちくまプリマ―新書)

『アウトドアで働く』 須藤 ナオミ(文) ぺりかん社 1200 円 15/02発行
(なるにはBOOKS)

『葬祭業界で働く』 薄井 秀夫(文) ぺりかん社 1200 円 15/01発行
(なるにはBOOKS)
→共著:柿ノ坂ケイ

『美容室・理容室・サロンで働く人たち』 津留 有希(文) ぺりかん社 1900 円
15/01発行(しごと場見学!)

『ラオス 山の村に図書館ができた』 安井 清子(文) 福音館書店 1500 円
15/01発行

『あらもの図鑑』 松野 弘編(文) 新潮社 1600 円 14/11発行(とんぼの本)

『ご当地電力はじめました!』 高橋 真樹(文) 岩波書店 840 円 15/01発行
(岩波ジュニア新書)

『伝えるための教科書』 川井 龍介(文) 岩波書店 840 円 15/01発行
(岩波ジュニア新書)

『ある小さなスズメの記録』 クレア・スキップ(文)梨木 香歩(訳) 文藝春秋
650 円 15/01発行(文春文庫)
→解説:小川洋子/10年刊の文庫化。

『シャチ 生態ビジュアル百科』 水口 博也(文)水口 博也(写真)
誠文堂新光社 2600 円 15/01発行

『摩擦のしわざ』 田中 幸(文)西岡 千晶(絵) 太郎次郎社 1500 円
15/01発行(ワンダーラボラトリ)
→共著:結城千代子

♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪ 5点

=幼児以上=

『パンぼうや ロシアのむかしばなし』 マーシャ・ブラウン(文・絵)おがわ
きよし(訳) 童話館出版 1400 円 14/12発行

=小学校中学年以上=

『黒いお姫さま ドイツの昔話』 ヴィルヘルム・ブッシュ採話(文)佐々木
マキ(絵)上田 真而子(訳) 福音館書店 600 円 15/01発行(福音館文庫)
→91年刊の文庫化。

=中学以上=

『安藤百福』 筑摩書房編集部(文) 筑摩書房 1200 円 15/01発行
(ちくま評伝シリーズ<ポルトレ>)

『市川房枝』 筑摩書房編集部(文) 筑摩書房 1200 円 15/01発行
(ちくま評伝シリーズ<ポルトレ>)

『詩はあなたの隣にいる』 井坂 洋子(文) 筑摩書房 2200 円 15/01発行

■ 「2014年おすすめリスト」について ■

2008年より冊子にてご提供してまいりましたが、メールマガジンの休刊に伴い
以前のようなコピーによるものになります。

1部につき700円(税・送料込)にてお送りいたします。部数が増えるとお値段
が変わりますので、その際はご相談ください。
ご希望のかたは事前にお電話もしくはメールにてご連絡ください。

1部700円の代金を先に指定の口座へお振込みください。ご入金の確認ができ次第、
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