♪2021年10月23日(土)プログラム♪

1、やまからころころ
やーまいも
さとからころころ
さーといも

2、詩 どんぐり こねずみしゅん『のはらうたⅠ』童話屋
どんぶりが ぽとぽとり
やぶのなか ころころり
のねずみが ちろちろり
おいしいぞ かりこりり(かりこりり)

3、おはなし「なら梨とり」

   こぐま社『子どもに語る日本の昔話③』

4、絵本『おおきなおおきなおいも』福音館書店(小さい子用)

  絵本『くんちゃんはおおいそがし』ペンギン社(少し大きい子用) 

※おはなし会担当・くにおかから♪

1、前回に引き続き、秋の定番わらべうたです。
やまから ころころ やーまいも⇒両手をグーにして胸の前で左右に振る
さとから ころころ さーといも⇒両手をグーのまま、胸の前でぐるぐる回す。

両手をグーにしてもらう時に、
「(秋はお芋が美味しい季節ですね。お芋堀りはしたかな?などなど)
お手てをグーにして、おいもを作ってね」と声をかけてから始めると、
よりお芋のイメージが膨らみます。
乳幼児で、ぐるぐる回すが難しい時は、「左右に振る」を繰り返しても良いですよ。

少し大きな子どもたちには、上のわらべうたの続きで

土からゴロゴロ じゃーがいも
おまけにほっこり さつまいも~
のバージョンもあります。
(これはうまく書ききれないので、ナルニア国に来てください。
国岡が実演いたします!!こればっかり。。でもほんとにやります!!)

2、どんぐり『のはらうたⅠ』
国岡はいつも手袋人形でこの詩を紹介します。
こねずみしゅん君の前に本物のドングリを用意して、唱えことばで歌うように
朗読します。
もちろん、手袋人形なしで朗読してもバッチリ!
原文は、「かりこりり」が1回ですが、おはなし会で紹介するときは
「かりこりり かりこりり」と私は2回言います。その方が収まりが良い感じです。
(これは、私のやり方なので、皆さんは皆さんのやり方で!
ただし、原文を著しく変えることは絶対に絶対にNGです!!)

3、おはなし「なら梨とり」
岩手県の昔話。
気軽に聞いていた子どもたちが「行ぐなっちゃガサガサ」と言う方に太郎が行ってしまうあたりから
シーーーンとなって体中が耳となって聞き入ります。「行げっちゃガサガサ」「行ぐなっちゃガサガサ」「げろり(と飲まれる)」などの表現も、怖いけれどもまた聞きたくなるフレーズとして心に残りますが決して後味の悪さは残しません。最後は兄弟そろって家に帰り、お母さんの病気も良くなる。
「めでたしめでたし」で終わる昔話は、子どもたちを安心してお話の世界に誘ってくれます。

4、『おおきなおおきなおいも』
絵本の判型ではないし、読物っぽいから読み聞かせに向かないのではないか??と
思う方もいるかもしれません。いえいえそんなことはありませんよ。
本の形は小さくても、遠目も聞きますし、十分に読み聞かせに使えます。
ナルニア国では最大20人くらいの会(大人も入れると30人越え)で読みますが
大人数にも耐えてくれます。さすがは赤羽末吉さんの絵。
大きなおいもが、14ページにも渡って(!!)「まだまだ」「まだまだ」と続く場面があるのですが
子どもたちは、ちゃんとおいもを繋げてイメージし、あおぞら幼稚園の先生と同じように
「うわ~~~」と驚いてくれます。子どもたちって凄いなあと読むたびにいつも思います。
読み聞かせのリストに一冊ぜひ加えてみてください。

『くんちゃんはおおいそがし』
くんちゃんは、今日は何もすることがありません。絵を描いてもすぐに飽きてしまって
お母さんに、何をしようかと尋ねますが、大忙しのお母さんからは「外で何かみつけてごらん」と
言われます。外に出たくんちゃん。初めは手持ち無沙汰だったのですが、木切れを拾って
川に浮かべたり、川底の綺麗な石を拾ったりと、次から次へとあそびを見つけて「おおいそがし」

くんちゃんは、小さな子どもたちの姿そのものです。
何気ないものから遊びを発明しては、夢中になる。
私たちの子ども時代ってそうだったと思うのです。
木切れや段ボール、お菓子の箱、布の切れ端、小石や葉っぱ・・・何気ないものから遊びを見つける
達人でしたよね。
でもそれって、「何もすることがない」ぽっかり空いた自由な時間がたっぷりあって
できたこと。しかも「何もすることがない」すぐ側に、ゲームやiPadがなかったからこそ
生まれたこと。
後書きに訳者のまさきるりこさんも、「何もない時間の大切さと、日本の子どもたちが
何もない時間をたっぷり持てますように」と書いています。この後書きが書かれたのは
1982年!40年前!!!
「何もない時間」がますます減って、「ひまだ~~」と言う子どものすぐ側に
ゲーム機や携帯端末が手の届く所にすぐある時代になってしまいました。
だからこそ、私も心から願います。
今の子どもたちが、「何もない時間」がたっぷりありますように!
そして、「何もない時間」に端末やゲーム機ではなく、他愛もない何かで自由に
たっぷり遊ぶことができますように。

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10月ももうすぐ終わり。急に秋も深まってきました。
忙しい毎日を送っているお父さん、お母さん、そして子どもたちだと思いますが
今日は「何もない時間」を親子で作ってみてはいかがでしょうか?
「何をしようかね~~」と言葉できるって、最高の贅沢かなと思います。
公園に行って落ち葉遊びをしたり
絵本三昧の一日を過ごしたり
「何もない時間」をたっぷりと満喫してみてください。

(おはなし会担当 国岡晶子)

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~大人の方へ~

1999年の開店以来、休むことなく続けてきた子どものためのおはなし会が休会となり、一年半以上が過ぎました。
実際のおはなし会はまだしばらく開催することができませんが、2021年1月から第2と第4の土曜日に、HPにおはなし会のプログラムを掲載することにいたしました。ぜひご家庭で絵本やおはなしをお楽しみください。
動画での配信をご希望されるお声も多数いただいておりますが、ナルニア国ではおはなし会の動画は行わないこととしております。

それは以下の理由からです。
➀絵本の読み聞かせやおはなしは、WEBではなく身近な大人が直接子どもたちにしてほしい―それは、おはなしは五感のすべてを通して、子どもたちに注がれるものだと考えているからです。自分に向かって語りかけてくれる生の声、優しいまなざし、膝から伝わる温かな肌のぬくもり、ページをめくって感じる紙の手ざわり。対面で行う読み聞かせに代替できるものは、ほかにありません。

➁この時期だからこそ、子どもたちがスマホやタブレットに触れる機会を増やしたくないと思います。WEB配信をすると、どうしても子どもたちにスマホやタブレットを見せることになります。これまで大切にしてきたものを守りたい、そんなナルニア国ならではのこだわりもあります。

その代わり、お父さま、お母さま、おじいちゃま、おばあちゃまにはスペシャルな動画をプレゼントいたします。公益財団法人東京子ども図書館の許可をいただきました。松岡享子さんからの素敵なメッセージをお聞きください。そして、それぞれのお宅でミニおはなし会を開催してください。

松岡享子さんのメッセージ(東京子ども図書館YouTube動画)

★本のご購入について★

おはなし会の本のご注文も承っております。
すべて税込価格です。

『のはらうたⅠ』童話屋 1650円
『子どもに語る日本の昔話③』こぐま社1760円

『おおきなおおきなおいも』福音館書店 1320円 
『くんちゃんはおおいそがし』ペンギン社 1045円

★ご注文はお電話、Fax、メールにて承ります。
売場直通電話 03-3563-0730
Fax 03-3561-7350
メール narnia@kyobunkwan.co.jp