みなさん、こんにちは!今日は島多代展前半の最後“20世紀初頭(2)印刷技術の発展と実践”と、“20世紀初頭(3)日常の中の芸術”、そして“ジャポニズム”のコーナーをご紹介します。

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この時代、印刷技術が発達してとってもきれいなカラーで刷れるようになったそうです。この、ロジャンコフスキーの処女作『ダニエル・ブーン』も、ものすごくきれいな色がそのまま残っていてビックリ!1931年に出された本とは思えなーい!ロジャンコフスキーは日本にもたくさんの絵本が紹介されているので、知っている人は多いかな。この展覧会にも6点でてます。

 

 

 

 

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見てみて!これ実は布の絵本なんです。そして作者は…驚くなかれ!『まりーちゃんとひつじ』のフランソワーズです。かわいいでしょう~!そのまま布にプリントしたらなんて考えちゃう。

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この画家も数年前に東京子ども図書館のカレンダーに取り上げられたので、見覚えのある人がいるかもしれませんね。ジェシー・M・キングというスコットランドの画家で、不思議な画風の人です。グラスゴー派という芸術集団に属していたらしいけど、その人たちは「幻想的な曲線装飾」が得意だったみたい。見るとその感じ、わかるなー。

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ここからは“20世紀初頭(3)日常の中の芸術”に入ります。写真の技術も絵本の中に取り上げられるようになってきたんだね。よく見ると、この中にポターの『ピーターラビットのおはなし』や、この後の展示に出てくるフォールズの「ABCの本」なんかが載ってるよ!

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この真ん中に写っているのは、実はしかけ絵本です。開いて見せられないのが残念!引っ張って絵をぐるぐる回したりできる、今で言う“つまみしかけ絵本”みたいなものかな?これは、国際子ども図書館のホームページの「絵本ギャラリー」で、全ページ動かして見られるらしいから、気になる人はぜひアクセスしてね。

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ここは“ジャポニズム”のコーナーで、この絵本の画家は『ビロードうさぎ』や『かしこいビル』のウィリアム・ニコルソン!確かにシンプルで浮世絵の影響が感じられる構図だ…(ナンチャッテ)。日本の伝統的な絵画が、こんな風に海外の作家たちに影響を与えたなんて、嬉しいような誇らしいような気がする!

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いよいよ次回は、絵本の黄金時代1920~30年代のアメリカの絵本のご紹介です。多分1回では紹介しきれないので、2回か3回くらいになるかなぁ…どうぞお楽しみに!