hokuousinwa徳間書店の小学校低学年から一人で読める神話シリーズの最新刊は『はじめての北欧神話』(1300円+税)です。これは徳間書店児童書編集部20周年記念新刊の1冊で、3月に刊行されました。北欧神話というと、荒々しい神さまたちの戦いの物語という印象が強いのですが、それは気候も大きく関係しているのでしょう。温かくて何もしなくても自然に実りがある国々とは違い、生きることは命をかけた戦いでもあったのだと、この神話を読むと改めて感じます。
文章を書かれたのは、これまでたくさんの北欧児童文学の翻訳をしてこられた菱木晃子さんです。初めて読む人のためにあまりなじみのない固有名詞はわかりやすい日本語に置き換えられたりと色々とご苦労はあったようですが、そのおかげで神話に苦手意識のある方も楽しく読める1冊になりました。ぜひ力強い北欧の神々のお話に手に取ってくださいね!