9階赤羽展会場図

イラストの得意なスタッフSが、今回も9階の会場図を描きました。全体がどんな風になっているのか、これを見ると一目瞭然です!

さて、その中で一角、特別に囲われた場所がある(図で言うと右下で、ちょうど受付の裏辺り)のがお分かりでしょうか。ここが今回の展示の中でも特に珍しく、皆さんにぜひ見ていただきたい場所でもあります。

ここは赤羽さんの旧満州時代について解説した部屋です。中国大陸での出会いと体験が、後に赤羽さんが絵本作家として活躍する際に重要な意味を持つことは、評伝『絵本画家 赤羽末吉』(赤羽茂乃著/福音館書店)などにも書かれているので、すでに読まれた方はご存知かもしれませんね。写真と資料で復習してみましょう。

赤羽さんが彼の地の文化(郷土玩具や影絵人形芝居など)に深い関心を抱いていらしたことが、様々な資料から読み取れます。

 

新たに建設される予定のチンギスハン廟の壁画を描くための取材で、1943年にモンゴルを訪れた時のスケッチや写真資料もパネル展示しています。その中にすごいもの発見! なんと当時出された委嘱状のホンモノがガラスケースの中にありました。

「わー! スーホにとてもよく似た少年のスケッチだよ」 byくろみみくん

赤羽さんご自身が撮られた写真を12枚展示しています。これは必見! 後の『スーホの白い馬』の絵本制作にこの時の資料や記憶が大きく影響したことは、想像に難くありません。

小さなお部屋の地味な展示ではありますが、ここは“絵本画家・赤羽末吉”を知るためになくてはならない場所です。解説も多くて読むのが大変ですが(笑)、ぜひ時間をかけてご覧いただきたいです。

★赤羽末吉展に関するお問い合わせはこちらまで。
売場直通電話 03-3563-0730
Fax 03-3561-7350
メール narnia@kyobunkwan.co.jp