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さぁ、アーディゾーニ展レポートも展示の後半に入ります。ここは詩集に付けられた絵を紹介しているコーナー。デ・ラ・メアやリーヴズだけじゃなくて、いろんな詩集に挿絵をつけてるんだね。スティーブンソンやロバート・グレイブズの詩集は、どれもステキ!そして、コールデコットも描いている英国古謡(バラッド)の一篇“The Babies in the Woods”にもアーディゾーニは絵をつけていて、これはコールデコットの作品と並び称されているそうです。

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ここは有名な作品に付けられた挿絵のコーナー。ディケンズの『デイヴィッド・カッパーフィールド』や、トゥエインの『ハックルベリー・フィンの冒険』『トム・ソーヤーの冒険』、『あしながおじさん』『ピーター・パンとウェンディ』等のおなじみの本もあります。

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きれいな見返し絵だね~!これは石版リトグラフで描かれた『アリババと40人の盗賊』の見返しです。佐藤さんは一度この絵(本じゃなくて、本物の絵だよ)を、アーディゾーニ家から買わないかと持ちかけられたことがあるんだって。残念ながら手に入れることはできなかったそうですが、昔の丁寧な印刷は、今見てもうっとりするほどきれいです。

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ここはアーディゾーニと音楽のコーナー。アーディゾーニの絵にはリズムや音楽を感じることが多いけれど、本人もきっと音楽が好きだったんだろうな。歌の本にイラストもつけているし、この黄色い本は何人かの有名な音楽家の伝記(子どもの頃のお話)をまとめたものです。

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この辺の本は日本では紹介されていないけど、イギリスでは人気のあった本だって。“Mimff”というシリーズは、怖いもの知らずの男の子の大冒険って解説にあるけど、表紙や見返しの絵からして、この主人公はかなりのわんぱく者と見たぞ!読んでみたいなぁ…。