赤羽末吉の絵本づくりは、ご自身のエッセイや様々な資料ですでに紹介されている部分もありますが、ナルニアホールでは「ほしになったりゅうのきば」を取りあげて制作過程がわかる展示を行っています。
赤羽さんは必ず全体が見渡せるダミーを作っていたとのことで、それも何段階にもわたって試行錯誤を繰り返した様子がこの資料から伝わってきます。まずラフスケッチをし、その後全体の設計図を描き、さらにダミーを3段階(+別案?)まで作っていらっしゃいます。その完成形が今私たちが絵本として目にしている『ほしになったりゅうのきば』なのだとわかると、そのすごさに圧倒される思いです。

絵本のダミー(画像資料)は、9階の展覧会場でもそれぞれの作品についてご覧いただけます。完成に至るまでの赤羽さんの思考過程が見える展示にもぜひご注目ください!

 

※左写真が『いしになったかりゅうど』のダミー、右写真が『王さまと九人のきょうだい』のダミー。いずれも9階に展示中。

赤羽さんの絵本づくりについては、この『画集 赤羽末吉の絵本』(講談社/3080円:税込)の106~112pのコラムに詳細が掲載されています。生誕100年の年に作られ昨年復刊になった画集は、オールカラーで赤羽末吉の絵本について詳しい解説がなされています。赤羽ファンは必見です。

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