【店内ミニ原画展】熊谷博人原画展『うれしたのし江戸文様』始まる！

今年はお正月休みが短く4日から通常通りのお仕事に戻られた方も多いかと思いますが、実はまだ松の内。もう少しお正月気分に浸りたいなぁと思うこの頃です（笑）　予告では8日（金）からとなっていた熊谷博人さんの『うれしたのし江戸文様』原画展が、早々に準備が整い本日からスタートいたしました。午前中に熊谷博人さんご本人がお見えになり、原画と資料をパッパと展示してくださったのです。ありがとうございました！

原画は全部で額10枚！　江戸の人々の暮らしや風物が楽しめます。

本ではついつい文字を追うことに一生懸命になってしまいますので、こうやって絵だけで見ると、改めて色々な発見があります。こちらは「歳の市」の様子を描いた原画。現代でも時々しめ飾りを屋台で売る場面には出くわしますよね！

そして、今回原画以上に貴重で興味深い資料もお借りしました。
これは熊谷さんのコレクションから、江戸時代後期の「小紋見本帳」（もちろん本物です！）。呉服屋さんがお客の注文を取るために作った柄の一覧ですが、実におしゃれなものです。

こちらは現代の名工（人間国宝・小宮康孝氏）が染められた現代の江戸小紋染古帛紗。『うれしたのし江戸文様』の本に載っている文様と同じものも飾られています。美しくて精緻な職人の技にびっくりします。

もっとすごいのが江戸小紋の型紙（江戸時代後期から明治の初めくらいのもの）です。あまりにも模様が細かくて、どのように彫ったのか想像もつかないくらい。顔を近づけてまじまじと見てしまいましたが、スキのない連続模様が一面につながっている様子にくらくらしてしまうほどで、とても人の手が作ったとは信じられません。昔の人の素晴らしい技術を、ぜひ皆さんその目でご覧ください。