写真に撮ると何だかよくわかりませんが、これ実は鏡なんです(この写真には天井のエアコンと照明が写りこんでいます・笑)。安野さんの展示を行っているナルニアホールに置いてあって、天井を写しています。「何のため?」と思われた方、ぜひ安野さんのエッセイ『かんがえる子ども』の15ページ後半を読んでください。“心の豊かな子ども時代”と題した文章の中に、安野さんが子どもの頃にした遊びの記述があります。「鏡を畳の上に置いて、そこにうつる世界に心をうばわれました」ーーそれを疑似体験していただくものなのです。角度を変えて見ると、真上のものだけではなくあらゆるものが写りこんで見えます。安野さんの第一作『ふしぎなえ』には、そんな鏡をのぞいたときの思い出を絵にした場面もあるんですって。さて、どのシーンか探してみてください。
★展示には安全を考えて本物の鏡は使っていません(鏡面紙を使用)。皆さん、ご自宅ではぜひ本物の鏡を使って遊んでみましょう~。