店内に『わたしのワンピース』の西巻茅子さんと、『ねないこだれだ』のせなけいこさんの作品が仲良く並んだ平台が出現しました。驚いたことにこの二つの絵本は今年同時に出版から50周年を迎えられたそうで、偶然にも神奈川でこの時期に展覧会がほぼ同時開催されています。
西巻茅子さんの展覧会は神奈川近代文学館で、せなけいこさんの展覧会は横須賀美術館です。ちょっと遠いけれどナルニア国はまたまたお得意の“勝手にコラボレーション”企画を行っているというわけです。

 

全然違うテイストなのに、並んでいても変な感じがしないのは不思議ですね~。お二人とも上に挙げた代表作を中心にナルニア国がおすすめしたい絵本を一緒にご紹介しています。子どもたちに大人気のお二人の作品を、大人の方もぜひこの機会にご覧ください。特にお二人のエッセイ(西巻茅子『子どものアトリエ』こぐま社:1400円+税/せなけいこ『ねないこはわたし』文藝春秋:1450円+税)にはそれぞれの絵本作りや子ども観が表れていて、ファンとしてはとても興味深い1冊です。

●西巻茅子さんの作品からおすすめの1冊
『みみずのたいそう』(のら書店/1200円+税)⇒これは詩の本に挿絵を描かれたものですが、そのペン画が詩とピッタリで本当に素敵! 小学生の教科書にも読んでほしい本として掲載されているそうなので、ぜひ子どもたちに手渡してほしいと思います。

●せなけいこさんの作品からおすすめの1冊
『にゃんにゃん』(福音館書店/900円+税)⇒1977年に月刊誌「こどものとも年少版」で発行され、2018年にようやくハードカバーになった作品。にゃんともかわいい子猫がたくさん登場する幼児絵本です。まだご存知ない方はぜひ!