毎月15日にA3 2つ折りの紙面で発行している「ナルニア国だより」、そこに昨年の7月から降矢ななと赤羽末吉（いずれも今年9階ウェンライトホールにて展覧会開催を予定）の作品を紹介するミニコーナー“私の好きな〇〇”を設けて、本を1冊ずつご紹介しています。おたよりは1か月たつと配布が終了してしまい、過去の記事を見ていただけなくなってしまうので、今回このコーナーのみWEBでご紹介することにしました～＼(^o^)／ この記事を読みながら、来る展覧会を楽しみにしてくださったら嬉しいです。
2020年11月15日発行「ナルニア国だより244号」より “私の好きな・赤羽末吉”
『つるにょうぼう』矢川澄子 再話／赤羽末吉 絵／福音館書店 1200円＋税
湿り気のある大粒の雪が降りしきる景色。
雪にすっぽり包まれた夜独特の、しんとした気配。
湿潤な雪国の空気感を、墨のにじみを効果的に引き出す紙を使うことによって
実感をもった美しさで描き出しています。
雪景色の中、大きな空に白い点となって飛び去ってゆく鶴を描いたページは
まるで映画のワンシーンのようで、読後、体にしんとした気持ちが広がります。（ま）
赤羽末吉についてもっと知りたい方は、ぜひ赤羽茂乃さんの評伝『絵本画家 赤羽末吉』（福音館書店／2500円＋税）をご一読ください。ナルニア国では著者・赤羽茂乃さんのサイン本も販売中です。
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