かこさとし初めての詩集『ありちゃん あいうえお かこさとしの71音』が出版されました。
あいうえおのことばあそびの本はよく見ますが、がぎぐげご、ざじずぜぞ、ぱぴぷぺぽ……などの音が入るのは珍しいなぁと思いながら(でもおもしろくてくすくす笑いながら読んでしまいます)読んでいったら、かこさんのメモ書きを読んでナットク! 確かに「パパ(半濁音)」と「ママ(マ行)」が一番先に出る言葉ですものねぇ。さすが科学者のかこさとしさん、ことばあそびも子どもたちの言葉の発達に則しているのだと感心してしまいました。とはいえ、この本はそんな小難しく考えなくても楽しく読めるかこさんの天国からの贈り物です。後半は2人のお孫さんを見つめながら創った詩ーーやっぱり読みながら頬がゆるんでしまいます。
「2018年4月、詩集出版のお話をいただき、照れながらも嬉しそうにしていた加古里子の笑顔が思い出されます。お子さんたちに、そしてかつて子どもであった皆様に楽しんでいただけたら幸いです。」というかこさとしさんのご長女・鈴木万里さんのあとがきにジンとしました。

そして、今月号(2019年4月号)の月刊MOEもかこさとしさんの大特集です。とじこみふろくには「からすのパンやさん」オリジナル大判シールもついています。中川李枝子さんや松居直さんのインタビューも掲載された永久保存版!こちらもお買い逃しのないようにどうぞ。

『ありちゃんあいうえお かこさとしの71音』かこさとし 詩と絵/講談社 1300円+税
「月刊MOE 2019年4月号 かこさとし 永遠の宝物」白泉社 815円+税