ベスト👍 フィクション
『さくら村は大さわぎ』
朽木祥 作
大社玲子 絵
小学館 刊
2021年2月23日 発行
定価1540円(税込)
156ページ
対象:小学校中学年から

しあわせいっぱいの日常の物語

さくら村では子どもが生まれると、その家の庭にさくらの苗木を一本、植える約束がありました。なので、さくらの数をかぞえれば、子どもの数がすぐわかりました。そうやって村はさくらの木がいっぱいうわっているようになったのです。

さて、そんなさくらがいっぱいの村に住む小学校3年生のハナと小学校5年生の兄のタロウを中心に村で起きた事件が綴られています。タイトルの「大さわぎ」なわけはというと…タロウの自転車のかごに入れておいたヘルメットにキセキレイが巣をつくってしまったり、ハナのおじいちゃんのトウモロコシ畑でびっくりするようなものを見つけたり……。いつでも村ではおもしろいことが起きているのです。

四季折々、身近で小さな(当人にとっては大事件!?)は微笑ましく、読後感もほっこりです。スマホもゲームも出てこない、素朴でやさしい心地になれる1冊です。(す)

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