クリーンヒット⚾ ノンフィクション
「イラスト図鑑・リーブル」シリーズ
『樹木』
イザベル・シムレール、ジュリアン・ノーウッド 絵
69ページ
『小さな生き物』
エマニュエル・チュクリエール、ジュリアン・ノーウッド 絵
69ページ
『鳥』
ジュディス・ガイフィエ、ジュリアン・ノーウッド 絵
76ページ

ナタリー・トルジュマン 文
河清美 訳
盛口満 監修
化学同人 刊
2022年3月15日 発行
定価2530円(税込)
対象:小学校中学年から

観察することに主眼を置いたフランス発の美しい図鑑シリーズ!

美しいイラストが目に鮮やかな図鑑が3冊同時刊行されました。
翻訳の本なので、日本にいる生き物とは少し違いますが、ページをめくる手が楽しくなる本です。

『樹木』は「樹木はどんな植物なの?」「樹木はどうやって大きくなるの?」「樹木はどうやって生まれるの?」「樹木はどんな力を持っているの?」「素晴らしい樹木の世界」の章立て。
『小さな生き物』は「無脊椎動物はどんな生き物なの?」「空に生きる」「陸に生きる」「水に生きる」「ふしぎな生き物たち」、『鳥』は「鳥はどんな生き物なの?」「鳥はどうやって移動するの?」「鳥はどんなものを食べているの?」「ひなはどうやって生まれるの?」「鳥はどこで暮らしているの?」といった章立てです。
どれも説明文が適度な分量で読みやすい。ルビもあるので、興味があれば少し難しくても、子どもはどんどん読んでいけそうです。ただ文字が少し小さいのが難点かも。

絵は余白がいっぱいあって、対象が見やすい構成です。
図鑑、といっても種をたくさん知るというより、その生き物の生態そのものに迫る、ってかんじかな。
野山に出かけたときに持って行って、種の同定をする類の図鑑ではありません。そもそも本が大きいし。
読んで面白い、見てうっとり、といった次第です。
フランス生まれ、というところが「もしかして『野うさぎのフルー』とかの“ペール・カストールシリーズ”の影響があるのか!?」と思いました。

ちなみに『樹木』の絵を描いているひとり、イザベル・シムレールは『あおのじかん』(岩波書店)などで人気の作家です。 (す)

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