赤羽末吉生誕110年・没後30年記念の新刊、これがいよいよ最後の1冊です。平凡社から写真も美しいオールカラーの資料集『赤羽末吉 絵本への一本道』が出版されました。
50歳にして『かさじぞう』でデビューしてから亡くなるまでの30年間に、80冊以上の作品を手がけられた赤羽末吉の創作の秘密を紐解く1冊は見て、読んで楽しい本に仕上がっています。絵本の場面も総カラーで多数引用され、そのわきには赤羽末吉自身の言葉も添えられています。絵本作品以外のスケッチや写真、手帳などの持ち物からも赤羽末吉その人がしのばれます。赤羽氏の三人の息子さんのインタビュー「おやじさん」では、ご家族ならではのエピソードも語られています。この本を見ていると赤羽さんの絵本がどれもこれも欲しくなってしまってキケン!
数年ぶりに復刊となった『画集 赤羽末吉の絵本』と合わせてこの機会にぜひお求めください。

新刊『赤羽末吉 絵本への一本道』コロナブックス編集部・編/平凡社 2000円+税
復刊『画集 赤羽末吉の絵本』講談社 2800円+税 ※特別付録 全長177㎝ 満州人形巻物