クリーンヒット⚾ 絵本
『いきものくらべるしゃしんえほん タコとイカはどうちがう?』
峯水 亮 写真
池田奈津美 文
杉本親要 監修
ポプラ社 刊
2020年7月 発行
本体1,800円+税
31ページ
対象:小学校中学年以上

タコとイカの違いって……?

またおもしろい本を“発掘”しました。

7月15日の「本日入荷の最新刊」のコーナーでひときわ目を引く表紙の写真絵本がありましたが、覚えている方はいらっしゃいますか⁉

タコとイカの違いを写真とイラストで紹介する絵本ですが、ハデハデしい(毒々しい?)表紙の写真に「イカもタコも足の数が違うくらいで同じじゃろ」とこばかにしていたワタクシ……。(私って本当に失礼ですね)

ところが、ページをめくる度に「へ~」「ほ~」と思わず唸り、アブない人になってしまいました。

見た目の違い、獲物のとらえ方、身の守り方、子育てなどいろいろな角度から、タコとイカを比較するのですが、特にイラストの紹介の仕方が楽しくおもしろく、かつ分かりやすい!

今までタコにもイカにも何の興味もなかったはずなのに、1冊読み終えると俄然ミニ「さかなクン」になっているから不思議です。
こうした「なるほど!」という新しい発見があることが、良き科学絵本の大切な要素なのだと思います。

「今年は海に行けないわ……」とお嘆きのご家庭も、この1冊があれば親子できっと楽しめます。
言わずもがな学校図書館にはマストの1冊ですね。選書でお迷いの司書の皆さん、ナルニア国でぜひお求めを!

追伸:後ろ見返しに「さばき方」も載っていますよ! (く)

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