『こぶたのブウタ』

『こぶたのブウタ 新版』
神沢利子 作・絵
理論社 刊
2026年7月 発行
1870円(税込み)
140ページ
分類:フィクション
対象:小学校低学年から

ブウタは、くいしんぼうで、しりたがりや。

『くまの子ウーフ』で知られる作者が唯一、お話も絵も全部かいた1冊。1971年刊行の本より一まわり小ぶりな判型なのも、小さい人の手に収まりがよくていいかんじです。こんなに愛らしい本があるなんて知りませんでした~。
文章に加筆、原画を製版し直し、新たにあとがきを収録しているとのこと。

お話はどれも程よい長さで、文字組みも〇!
1《じどうてき》は、ビフテキか、2 うしはおなかがすかないか、3 おおかみなんかこわくない、4 れんがのうちはだれのうち、5 あずきはばけるかばけないか、6 ある日とつぜんおおかみが、7 ぼくはこぶたのブウタだよ、8 さよなら!カンタのおじさん、の8話を収録しています。

くいしんぼうのブウタは食べることが大好き! でも食べられるのは大キライ!
毎日、りすのコリコ、うさぎのミミ、うさぎのウサタ、きつねのツネタと遊んでいました。ある日、もういないと思っていたオオカミが現れてーー。

安心して子どもと一緒に楽しめる世界が広がっています。この空気感は現代の作家にはなかなか出せないように感じました。作者が唯一手がけたという挿絵がなんとも愛らしく、微笑ましいです。ついつい、何度も眺めてしまいたくなります。
読んでもらえれば、未就学児でも楽しめそうです。 (す)