『マギーとおつきさま』

『マギーとおつきさま』
マーサ・アレクサンダー 作
田中潤子 訳
瑞雲舎 刊
2026年8月1日 発行
1430円(税込)
24ページ
分類:絵本
対象:幼児から

ねえ、ラフ おつきさまをつかまえにいこう!

月明かりがあんまりまぶしくて、夜中マギーは目を覚ましてしまいました。そして愛犬のラフと一緒におつきさまをつかまえに行くことにします。
木に登ったり、いろいろ策を講じますが、うまくいきません。あきらめて部屋に戻ろうとすると、月が隠れてしまって夜道は真っ暗でしたーー。

幼い女の子マギーの語りでお話は進みます。愛犬ラフがいるので夜中でも外に出ていけるのだろうと思えます。またこのラフが表情豊かに描かれていて、撫でてあげたくなる~(笑)。このふたりの信頼関係が絵によく表れています。
絵は黒い鉛筆の濃淡で描かれ、月だけが黄色く輝いているので、焦点があわせやすいと思いました。小ぶりで小さい人の手にもなじむ版型です。なんとも愛らしい。何度でもページをめくりたくなります。
そしてよくよく見ると、表紙を開いた見返しのページからこの絵本のお話は始まっていることに気がつくでしょう。ぜひ実際に手にしてご自身の目で確認してほしいです。作者の細かい配慮を感じます。

作者の名前にいまひとつピンとこなかったのですが、著者紹介を読んで合点しました。『ねえさんといもうと』(福音館書店、現在品切れ)の絵を描いている人でした!
本書は初邦訳絵本です。

おつきさまをテーマにした絵本は数多ありますが、この絵本も仲間に入れてほしいなと思いました。 (す)

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