『資本主義を半分捨てる』

『資本主義を半分捨てる』
青木真兵 著
筑摩書房 刊
2026年2月10日 発行
990円(税込)
172ページ
分類:ノンフィクション
対象:高校生から

なぜ、ちょうどよく生きることが難しいのか?

著者は2016年より奈良県東吉野村に夫婦で移住し、自宅を私設図書館として開放しつつ、就労支援や若者支援などに携わっています。それは著者が世の中でいわれる「普通」との間にギャップを感じて生きてきたからでした。
自分らしく「ちょうどよく生きる」とは、どういうことか? 資本主義の課題について考えて、探って、語っている1冊です。

お金になりにくい文化や教育的なことって、本当に役には立たないのか。そんなところを主軸に、思考を深めていきます。時に難しい語句があったりもしますが、文脈で感じ取っていけるでしょう。決して資本主義を全否定しているわけではなく、バランスの問題なのかなと思いました。そのバランスがうまくいってないのが現在地なのかもしれません。

巻末に「本書をもっと理解するために」と題した参考文献が10冊以上挙がっているので、合わせて読んでみるといいかも。何冊かわたしも好きな本が入っていて、なんだか嬉しくなりましたよ。

第1章「僕たちが山村に越して分かったことーー二つの原理を行ったり来たり」、第2章「社会全体を学びの場としてとらえるーー脱学校、脱病院の思想」、第3章「働くとはなにかーールチャ・リブロとヴァナキュラー」、第4章「数値化できないものについて語るーー「オムライスラヂオ」」、第5章「尊厳を認め合いながら生きるにはーー『ジェンダー』」の章立てです。
どこかに引っかかる文言はあります? ぜひ、そこから読んでみてください。明快な回答は用意されてはいないけれど、回答を出すためのヒントはいっぱいあると思います。 (す)

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