『ときめき百人一首 増補版』

『ときめき百人一首 増補版』
小池昌代 著
河出書房新社 刊
2026年3月30日 発行
1694円(税込)
251ページ
分類:ノンフィクション
対象:中学生から

31文字に込められた思いを知ると、和歌ってこんなに面白い!

2017年に刊行された『ときめき百人一首』の一部の情報を訂正し、「さらにーー和歌を現代につなぐバトン」および「歌番号順・索引」を増補したもの。
詩人である著者が百人一首すべに訳詩をつけています。見開きページに1首ずつ掲載されているのが、見やすいです! 訳詩と一緒に「ことばのメモ」と、作者の意図や歌が詠まれた背景などがコンパクトに解説されています。ほかにコラムもいくつかあって、和歌を楽しんだり、理解するきっかけになるでしょう。

なんとなく難しいと感じてしまいがちな百人一首ですが、なにもいっぺんにわかる必要もないし、わからないなりに楽しめることもあると思います。
著者も「はじめに」でこんなふうに言っていますよ。大きく共感しました!
「読む人の等身大になってくれるのが和歌です。わからないときはわからないなりに。わかってくると更に面白く。だから私たちが年を重ねるなかで繰り返し同じ和歌を読んでいく喜びと意味もあるのではないでしょうか。和歌のわからなさを抱きしめていると、人生のどこかで、あっ、自分がわからなかったのはこれか、このことだったのかと不意に謎がとけるような瞬間がやってくるはずです。そのとき、どんなにか、うれしいことでしょう。」

ゆっくり、自分のペースで読み進めていければよいと思います。千年も前に書かれた歌を今も味わえるって、すごいことです。それだけでも十分じゃないかって気もします。
参考文献も巻末に収められているので、興味のあるところから手にしてみると更に深められるに違いありません。 (す)

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