『ウンム・アーザルのキッチン』刊行記念パネル展

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2024年6月に月刊誌「たくさんのふしぎ」として刊行され、大きな話題を呼んだ『ウンム・アーザルのキッチン』がハードカバー版となって再登場しました。2年で月刊誌から通常版になるのは異例の速さです。それくらい、この本が今こそ必要だと考える人たちが多くいるということでしょう。
最近ではほとんどニュースにならなくなってしまいましたが、パレスチナのガザではイスラエルによる攻撃がいまだに続いていることを思うと、本書の再刊はとても意味深いものです。

著者の菅瀬晶子さん(文化人類学者)がこの本を書こうと思われた理由の一つに、イスラエルに暮らす少数者のアラブ人・キリスト教徒の日々の暮らしを知らせたいという思いがあったことがあとがきに綴られていますが、戦争とは日常を破壊するものだということが感じられます。イスラエルのハイファで暮らしていたウンム・アーザルは、今どうしているのでしょうか……。困難な立場にいる人たちのことを忘れないでいることが、私たちにできる小さな反戦への実践だと思います。

『ウンム・アーザルのキッチン』と合わせて読んでほしい本を集めました。今年の産経児童出版文化賞大賞を受賞した『もしも君の町がガザだったら』(ポプラ社/1980円)は子どもたちに、『中学生から知りたいパレスチナのこと』(ミシマ社/1980円)は大人の方に、そのほか写真絵本やノンフィクション、物語の本などご用意しています。皆さんの目に留まる本が1冊でもあったら嬉しいです。

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