モーセの仰ぎ見るテムナーとは何か
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内容詳細

民数記の統一的神学を導き出した画期的な書!

人口登録、特殊な律法、反抗の物語、旅程、詩文等が、一見不可解な配列を見せる民数記。従来の資料分析では見えなかったその独特な文脈を解明し、テキスト全体に意図された「主の姿(テムナー)」を軸として展開される、壮大な神学的主張に迫る。

「旧約聖書の伝統において,人間が神の姿や形を見ることは出来ないものだとされているのは広く知られている…。
そして,民数記12章8節において,モーセはヤハウェのתְּמוּנָהを見ると,神自身が宣言しているのである。これは,神の姿,形に関する旧約聖書の伝統的立場と矛盾するものである。
したがって,この論文の主要な関心事は,民数記12章8節において,モーセは主のתְּמוּנָהを仰ぎ見ると表現する詩文の意図することについて考察することである」。(「第1章 諸言」より)

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書評

 

徹底して聖書に聴いた確かな「結実」
〈評者〉大坂太郎

本のひろば2022年8月号書評