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内容詳細

ソ連共産党政権時代にレニングラード神学校で出会った日本人女性と結婚、ペレストロイカ、ソ連崩壊を経て、日本へ移住したニコライ・ドミートリエフ。宣教師ニコライ以来のロシア人「ニコライ神父さん」として函館ハリストス正教会へ着任。宗教の枠を超えて日露の文化交流に尽力するも59歳で逝去した。その生涯をあたたかなユーモアを交えて描くエッセイ。

*巻末には、30頁で読める通史「ロシアとロシア正教会」を収録‼

【著者紹介】

スヴェトラーナ山崎ひとみ(スヴェトラーナ・やまざき・ひとみ)

長野県生まれ。1983年上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。対ソ専門商社勤務を経て、ロシア正教会レニングラード(現サンクトペテルブルク)神学アカデミーへ留学、1988年同アカデミー附属聖歌指揮科卒業。1990年モスクワにてニコライ・ドミートリエフと結婚。1992年帰国後、日本ユーラシア協会(長野県ロシア語支部)でロシア語教師を務め、2008年夫と共に函館へ。現在、ロシア語通訳協会会員。ロシア語通訳・翻訳者、エッセイストとして活動中。

*著訳書

『ロシア語(初級)』(編著、日本ハリストス正教会教団)、『函館ハリストス正教会史』(共著、函館ハリストス正教会史編集委員会編、函館ハリストス正教会、2011年)、ニコライ・ドミートリエフ『ロシア人・日本人――きっとわかりあえる!黒猫が怖いニコライ先生のハートフルエッセイ』(訳書、ボロンテ、2001年)、CD『正教会聖歌Ⅱ』(函館ハリストス正教会聖歌隊、指揮山崎瞳、日本ハリストス正教会教団東日本主教教区制作、2011年)

*ニコライ・ドミートリエフ

1960年モスクワでロシア正教会司祭の家に生まれる。1986年レニングラード神学アカデミー入学、1991年司祭叙聖。1990年山崎ひとみと結婚後、日本へ移住。妻の出身地松本での生活を経て、2001年東京復活大聖堂(ニコライ堂)へ司祭として奉職、神戸ハリストス正教会を経て、2008年函館ハリストス正教会管轄に就任。2019年6月13日に59歳で急逝。その死は北海道新聞に「『ロシアの良心』悼む声」(6月18日朝刊)として報じられた。著書『ロシア人・日本人――きっとわかりあえる!黒猫が怖いニコライ先生のハートフルエッセイ』(山崎瞳訳、ボロンテ、2001年)。

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書評

正教会の霊性とともに歩む愛の物語
〈評者〉笹森田鶴 (本のひろば2022年12月号)