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内容詳細

キリスト教で初めての組織神学書

ギリシア教父最大の聖書解釈者であり、教皇ベネディクト16世から「真の教師」と評された3世紀の神学者オリゲネスの主著。善なる神、理性的被造物である人間、世界についての哲学的な試論であり、キリスト教史上初めて体系的に論述された神学的著作として知られる本書は、後代の西洋思想に絶大な影響を与えた。

創文社版の訳文を全面改訂し、
ラテン語訳からの翻訳に加えて新たにギリシア語断片の翻訳も併記した改訳決定版。

同一主題を扱った小品『ヘラクレイデスとの対話』も収載。

「オリゲネスの翻訳を数多く手がけ、本書のラテン語訳も手がけたルフィヌス(410年没)は、本書が難解であることを認めている。……この書が「哲学者たちが全生涯をかけて解明しようと試みながらも何一つとして解明することのできなかった事柄を論じる」ものだからでもある」

「本書はキリスト教教義を解明し尽くそうとか、明確に論証しようとか、あるいはまた体系的に説明し、完全な世界観を陳述しようとか、そういう意図の下に著述されたものではない。……オリゲネスの著作はいずれも「思索の書」であり「試論」である。その著作においてオリゲネスはいくつかの可能性を提示、その選択は読者に委ねた開かれたものであった」(訳者による「解説」より)

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