ドイツ語圏宗教改革　 -ツヴィングリとルター-

思想は一人歩きをしない！

都市構造の研究と木版画などの図像研究を鍵に読み解いた宗教改革研究の新地平！　多角的なアプローチから浮かび上がった宗教改革運動の新しい輪郭。半世紀にわたる探求の集大成――宗教改革史研究の金字塔。

【目次】

第1部　ツヴィングリの改革運動

第1章　チューリヒにおける再洗礼派運動

第2章　「神の義」と「人間の義」

第3章　スイス人文主義の一側面

第4章　チューリヒ宗教改革をめぐって

第2部　ツヴィングリの政治思想

第5章　スイス傭兵制とツヴィングリ

第6章　ツヴィングリの新スイス盟約者団構想

第7章　ツヴィングリの『フランス同盟草案』

第3部　西南ドイツの宗教改革の諸相

第8章　コンスタンツの宗教改革

第9章　ツヴィングリの「都市同盟」構想と西南ドイツ帝国都市

第10章　ブリンガーとシュヴェンクフェルト

第4部　ルターの宗教改革

第11章　ルターによる『九五か条の論題』掲示の虚実をめぐって

第12章　ルター肖像画とルター改革の動向

第13章　近世ドイツ語圏に見られるトルコ人・ユダヤ人観

第5部　補遺

第14章　都市チューリヒの「船乗り」ツンフト