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内容詳細

宗教改革の時代、キリスト教がいかに他宗教や異文化を認識し、ときに宗教的マイノリティを排斥しつつも、融和を図っていったのかを考察する。第一部は「日本における寛容」、第二部は「ヨーロッパにおける寛容」。

【目次】

序 章 キリスト教における「寛容」とは 浅見 雅一

第Ⅰ部 日本における寛容
第一章 元和の大殉教と宣教師の寛容 山本 博文
第二章 島原の乱と「立ち帰り」――― 一揆とキリシタン信仰 神田 千里
第三章 「寛容」をめぐる政権と仏教勢力 上野 大輔
第四章 ルイス・フロイスの見た一六世紀の京都 杉森 哲也
第五章 戦国大名大友宗麟の「寛容」 川村 信三
第六章 カトリックにおける婚姻問題と寛容 安 廷苑
第七章 オランダ共和国における宗教的寛容と日本 松方 冬子

第Ⅱ部 ヨーロッパにおける寛容
第一章 レッシング『賢者ナータン』のアクチュアリティ 渡邉 直樹
第二章 モンテーニュと文化的寛容 久保田 剛史
第三章 一六―一七世紀前半のイングランドにおける宗教改革と反カトリック 山本 信太郎
第四章 近世ヨーロッパを生き抜く宗教的マイノリティ再洗礼派――多宗派併存都市ノイヴィートのメノー派を中心に 永本 哲也
第五章 中近世スペインにおける宗教的マイノリティ 関 哲行
第六章 偏見と寛容――クリュニー修道院長ペトルス・ヴェネラビリスとイスラーム 神崎 忠昭
第七章 イスラームにおけるイエス・キリスト――クルアーンから、そして後代の二つの視点から 野元 晋

終 章 全体の総括と寛容の問題を理解するための視角 野々瀬 浩司

あとがき

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