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内容詳細

2013年、第266代ローマ教皇となったフランシスコはアルゼンチン育ち。この南半球からの最初の教皇はいま、世界の注目と敬意を集めている。なぜ、こうした教皇が生まれたのか。カトリック大陸ラテンアメリカにおける宗教の役割から、フランシスコの経歴、バチカンの状況等々、その背景をおさえ、この教皇が現在果たそうとしている課題や実績を明らかにする。

《目次》

はじめに

序章 宗教の復権
1 近代化と宗教──ウェーバーの逆説
2 教会と民主化──ハンチントンとカサノヴァの説2
3 カトリシズムと現代

第一章 カトリック大陸、ラテンアメリカ
1 ラテンアメリカ初の教皇の誕生
2 カトリシズムによる征服と植民
3 独立と教会
4 現代の国家と教会

第二章 教皇フランシスコへの道
1 イタリア移民の息子ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ
2 イエズス会士時代──入会から管区長へ
3 「汚い戦争」の拡大と教会
4 スラムに通う大司教2
5 二〇一三年教皇選挙

第三章 バチカンの動向
1 ローマ教皇庁とバチカン市国
2 近代化への抵抗
3 ヨハネ二三世とカトリック世界の現代化
4 パウロ六世の南北問題への関心
5 冷戦終焉の立役者、ヨハネ・パウロ二世
6 「正統主義の番人」ベネディクト一六世

第四章 アフリカとアジアでふえるキリスト教徒
1 信徒の趨勢
2 アフリカ──独立教会の展開
3 アジア──多様な宗教世界

第五章 民主化を促した教会──冷戦体制崩壊へ
1 ラテンアメリカの解放の神学
2 軍政の人権侵害と戦った南米の教会
3 中米の内戦と教会
4 南欧・アジア・アフリカ・東欧の民主化と教会

第六章 プロテスタントの拡大とカトリックの対応
1 福音派とペンテコステ派の隆盛
2 カトリック・カリスマ派の台頭
3 宗教的多元化のゆくえ

第七章 教皇フランシスコの課題と実績
1 バチカン改革
2 モラルをめぐって
3 エキュメニズム──宗派間・宗教間対話
4 キューバと中国──共産主義国との関係

終章 回勅『ラウダート・シ──ともに暮らす家を大切に』
──環境・人権・平和

あとがき

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