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内容詳細

ヨハネス・タウラー(1300-61)は,エックハルト,ゾイゼとともにドイツ神秘主義の三巨星の一人として神秘思想史に名を残した。彼はペストなど社会的にも混乱を極めた中世末期に,ドミニコ会修道女やベギンあるいは「神の友」運動の人々を教導する説教司牧に専念し,神と魂の「合一」を目指した。

タウラーは神学者である「読師」の道を選ばず,霊的指導に専念する「生師」の道を歩み,著作はほとんどないが,多岐にわたる独自の説教を展開している。

彼はエックハルトから強い影響を受けたが,エックハルトの異端嫌疑のため,表向きは彼に言及することはほとんどなく,また神と魂は全く異なる存在であるとして異端からの距離をとった。

キリスト教神秘主義は,浄化,照明,合一の三階梯からなる霊的過程をたどるが,彼の神秘思想は「受難のイエス・キリスト」への信従の修練を基礎とする。「信従」とは人間の魂が神との合一を目指すなかで聖霊により浄化されていく過程であり,それに即してタウラーの神秘主義的教導のプログラムが展開された。
本書は多くの説教を駆使するとともに,エックハルトの根底概念との比較などを通して,タウラー神秘主義の独自性を明らかにし,さらにその現代的意義をも示した他に類書のない貴重な業績である。

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