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内容詳細
アンゲラ・メルケルは16年にわたりドイツ政府の首長としての責任を担い、その行動と態度で、ドイツ、ヨーロッパ、そして世界の政治をリードしてきた。メルケルは本書を通じて、1990年までの旧東ドイツ、そして1990年からの再統一されたドイツというふたつの国家における自身の半生を振り返っている。東ドイツ出身の彼女が、どうやってCDUトップの座に躍り出て、統一ドイツ初の女性首相になれたのか? なぜ西側諸国で最も影響力の強い政府首脳のひとりに数えられるようになったのだろうか? 彼女はいったい何をしたのか?
本書のなかで、アンゲラ・メルケルは首相府での日常に加え、ベルリンやブリュッセルやほかの場所で過ごした、極めて重要かつドラマチックな昼や夜について言及している。国際関係における長い変化の流れを描写し、グローバル化された世界で複雑な問題を解こうとする現代の政治家がどれほどの重圧にさらされているのかを明らかにする。読者を国際政治の舞台裏に招待し、個人間の会話がどれほどの影響力をもち、どこに限度があるのかを示す。
アンゲラ・メルケルは対立が激化する時代における政治活動の条件を振り返る。彼女の回顧録を通じて、読者はほかにない形で権力の内側を垣間見ることができるだろう。本書は「自由」への重要な意志表明だ。
【目次】
プロローグ
第1部 「首相として生まれてきたのではない」 1954年7月17日から1989年11月9日
◆幸せな子ども時代 クヴィッツォウ ヴァルトホーフ 純然たる恐怖 ゲーテ学校 夏休み プラハの春 ヘルマン・マテルン学校
◆遠くへ 物理学 のんきさ 響きと奇跡 卒業 イルメナウ
◆DDR科学アカデミーにて 速度定数 FDJとマルクス・レーニン主義 マリーエン通り テンプリナー通り 国際交流 広がる距離感 住宅所有者 西への旅行
第2部 民主主義の始まり 1989年11月10日から1990年12月2日
◆統一と正義と自由 複雑な気持ち 政治への第一歩 特別な選挙運動 摩擦と衝突 外交の勝利
◆自立 ポケットに秘めた拳 直接候補
第3部 自由と責任 1990年12月3日から2005年11月21日
◆東の復興 聖木曜日 骨折 隣人 市民との対話 華やかな風景! 華やかな風景? 攻撃と暴力への抵抗
◆男女平等 フェミニスト? 首の痛み
◆持続可能性 エネルギー合意にはいたらず 外交政治 生き残りの代償
◆なぜCDUなのか? 党首 苦難、もしくは権威をめぐる闘争 議員団団長 突然の再選挙 村の教会
第4部 ドイツへの奉仕 (1) 2005年11月22日から2015年9月4日
◆最初の女性 2005年11月22日火曜日 パリ・ブリュッセル・ロンドン・ベル
リン・デュッセルドルフ・ハンブルク もっと自由を 針路の設定 ワルシャワ 欧州理事会 「みんな、どこへ、どこへ行った?」
◆夏のメルヘン 新しいスタイル 第3位
◆ビーチでおもてなし ジョージ・W・ブッシュと昼食 8人での協議 ウラジーミル・プーチンを待つ