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内容詳細

本シリーズは、小川修先生が2007年4月から2010年1月に亘り、同志社大学神学部大学院で行った「パウロ書簡」の講義録である。

本書はその第5巻であり、コリント前書講義録(2009~10)の9章から15章までとなる。

16勝は取り上げられていない。

 

コリント前書のクライマックスは15章であり、主題は「死人の復活」である。

・・・・本講義はコリント前書のザッヘ、すなわち「死人の復活」の意味を実に明快に解き明かしている。

ひと言で表現するならば「<こころ>の<からだ>から霊の<からだ>」への転換であり、その気づきである。

・・・・本講義の内容は、従来の教理や伝統的な神学に忠実であろうとするものではない。

結果として、それらに問いを投げかけ、時として批判的なものとなる。

しかも誤った解釈かも知れない。

ただ、真摯な試みであり、提案である。

教会の伝統的教理に忠実であろうとする立場から見れば、眉をひそめたり、はなから耳に栓をするようなものかも知れない。

しかし宗教改革者ルターの改革の源泉は、聖書への真摯な取り組みであり、それまでの伝統的な読み方への新たな提案ではなかっただろうか

(立山忠浩「あとがき」より)

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