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内容詳細

「ヨーロッパ最初の教皇大グレゴリウス」と言われるグレゴリウス1世(540頃-640)は、ローマ帝国の混乱と滅亡に際し、帝国に代わって宗教・文化、政治・社会組織としてのローマカトリック教会を展開させ、西欧世界の形成に重大な功績を残したが、今までわが国ではあまり注目されてこなかった。

自分を推薦したビザンツ皇帝の宗教への介入を排除し、皇帝に代わりローマ市民の生活物資を調達し、ローマ防御のためランゴバルド族との休戦交渉を実現した。西方各地の司教たちの連帯と教会内部の一致と位階性を確立し、宣教活動の活発化とアルプス以北へ救済活動を広げた。ゲルマン族の改宗を図り、イギリスへ宣教団を派遣する。またフランク王国との絆を強め、各地の教会の安定を図ると共に、風俗や慣習を取り入れて典礼を盛んにした。宗教教育のための説教の必要性とその方法を指導して、ゲルマン民族の間にキリスト教とラテン文化を浸透させた歴史的偉業は、現代の西欧社会の基礎を築いたといえよう。

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