中世と近世のあいだ-14世紀におけるスコラ学と神秘思想-
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内容詳細

中世文化は13世紀の盛期スコラ学において思想的頂点に達したのち、14世紀には危機と転換の時代を迎えた。社会的には経済危機や人口減少、市民階級の勃興と封建体制の動揺、さらにペストや東方からの脅威に加え、領邦国家が神聖ローマ帝国に対する独立性を強め、教皇権力の求心力も弱体化しつつあった。これら社会環境の変化に伴い、学問言語であるラテン語による知的統一は俗語の成長と大学の設立により弱まり、個別科学の優勢とともに形而上学的体系が批判され、スコラ学は解体されていく。また学問と信仰、言語と実在、世界への結びつきと内面性といった問題群が時代の課題となった。本書は吟味可能な確実性と経験可能な真理を模索しながら、普遍的知識や自己実現の新たな規範を打ち建てる精神活動が一挙に花開く14世紀の多様な思想潮流を、三つの視角から本格的に考察した画期的業績である。

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