9月に入ったにもかかわらず、気温も湿度も高い日が続いています。じっとりとした空気に汗をかきますが、店内のギャラリーには涼やかな風が吹き渡っています。
それは、出久根育さんの『もりのあさ』の原画のおかげ。朝の森を覆う静寂と、枝葉のすき間から降りそそぐ光のやわらかさに胸のつかえが消えていくように感じます。原画展ははじまったばかり。10月26日までお楽しみいただけますので、ぜひ深呼吸をしにいらしてください。（詳細はこちら）
さて、それでは8月のランキングの発表にうつりましょう。
首位を独走したのは堀川理万子さんの『いま、日本は戦争をしている』（小峰書店）。戦後80年を迎え、戦争を体験した方々が次第に世を去るなか、継承の問題を危惧された堀川さんが何年もの歳月をかけて戦争体験者に取材をして仕上げた入魂の作です。当時、子どもだった体験者たちの記憶を緻密な絵と語りかけるような文で紹介しています。
平和とはいったいなにか。戦争はなにを奪ったのか。この本を通して考えてみてください。
夏休みの間に行っていたこぐま社の「こぐまちゃんえほん」誕生55周年記念フェアの作品もランキングに多数あがっています。ダントツ人気は『しろくまちゃんほっとけーき』（3位）。『たんじょうび おめでとう』（13位）、『しろくまちゃん ぱんかいに』（14位）、『こぐまちゃんのうんてんしゅ』（17位）と続き、ぬいぐるみとほっとけーきがセットになったミニ版の『しろくまちゃんのほっとけーき 夢のふくふくセット』（9位）や「ポストカードブック」（18位）も引き合いが多くありました。
みなさんの推しのこぐまちゃんえほんはどれですか?!
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