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内容詳細

ヨーロッパ思想史を支えた、 「霊性」を辿る!

プロテスタンティズムの礎を築いたエラスムス、ルター、カルヴァン。そしてドイツなどで活動したシュヴェンクフェルトや、急進派のミュンツァー。彼らがオリゲネスやアウグスティヌスから継承した、ヨーロッパ史の「隠れた地下水脈」とは何か? 信仰義認論、聖書解釈法、聖餐論などの神学的議論のみならず、近代の思想・教育・文化への影響にまで触れながら、宗教改革の現代的意義を捉え直す。

エラスムスがかつてキリスト教の教父たちの中に「黄金の水流」を求めたように、わたしたちも宗教改革者たちの思想と行動のうちにキリスト教信仰の生命力を探求すべきである。(「はじめに」より)

◆目次
はじめに──信仰を源泉から学び直そう
1 宗教改革はどのように起こったか──「九五箇条の提題」の意義
2 ルターは「宗教」で何を理解したか
3 改革者たちに共通する問題は何か──学問と伝統の意義
4 改革者たちはどんな時代に生きたか──ペスト・迫害・追放・亡命の嵐
5 宗教改革者たちの信仰──その学問・方法・信仰からの考察
6 エラスムスの聖書解釈法
7 ルターの信仰義認論再考──『キリスト者の自由』の再解釈
8 カルヴァン神学の魅力
9 シュヴェンクフェルトの意義──「義認」から「再生」へ
10 急進派の革命思想とその問題点──宗教改革のラディカリストたち
11 宗教改革は同時に文化の改革である
12 新しい職業観と近代社会
13 近代思想に対する影響

◆著者紹介
金子晴勇(かねこ・はるお)
1932年生まれ。1962年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士(京都大学)。現在、岡山大学名誉教授、聖学院大学総合研究所名誉教授。
著書『キリスト教倫理学入門』『ヨーロッパの思想文化』『人間学から見た霊性』『教育改革者ルター』ほか多数。

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