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内容詳細

社会学的範疇と神学的範疇を結びつけて、教会論を展開した『聖徒の交わり』に続いて、そこで開示した「教会として存在するキリスト」の現実存在を、ボンヘッファーはハイデガーはじめ、隆盛を極めた存在論哲学が提示した「存在と行為」の二分法の批判的分析を啓示信仰の光に照らしながら教義学として敢行し、そこで「存在理解の場所である教会を、行為と存在の統一として登場させることに成功した」。そこで彼は指導教授の期待に反して、バルトの啓示神学の流れに棹さす教義学者の主体性を鮮明にし、そこから嵐の中の教会と神学の為の戦いに出発する。

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