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内容詳細

近代日本の著名な文学者、たとえば有島武郎、志賀直哉、芥川龍之介など多くの者がキリスト教の影響を受けていたことは周知のことである。当然これらの人々は日本語訳された聖書を愛読していた。近年ようやく日本の近代文学において、キリスト教が与えた影響について関心が注がれ始めている。本書は、愛読者の絶えない太宰治の全作品について、太宰が作品の中で用いた聖書の部分と実際に用いた聖書本文と対照させ、一目で判明するよう作成されている。内村鑑三研究はじめ近代日本キリスト教史の碩学、鈴木範久と太宰治の研究家、田中良彦の手による本邦初の本格的な資料。キリスト教関係者のみならず、近代日本文学に関心がある者にとって垂涎の著作となっている。

 

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