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みなさん、こんにちは!今日は9階本会場で5月19日に行われた、ロシア絵本の出版社・カランダーシの上野直子さんによるスペシャルギャラリートークのご報告です。

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わー、すごい人がいっぱい!定員は10名だけど、たぶん20人以上集まっていたんじゃないかな。ボクは後ろの方だったので、上野さんの声だけ聞いてました。今日はビリービンのお話。ビリービンは大学時代にドイツへ留学したことがあって、そこでユーゲントシュティル(アール・ヌーヴォー)の影響を受けたんだって。

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これは東京子ども図書館の絵本の歴史カレンダーの表紙。これはビリービンが描いたロシアの民話の本の表紙と同じなんだけど、ココに描かれた絵(ババヤガーの家とか、天の鳥とか三頭竜とか)は、みんなロシア民話といえばコレ!というような要素を集めたものなのです。

ビリービンの仕事は絵本だけじゃなくて、舞台美術とかバレエの衣装デザインとか、幅広い活躍をした人だったそうだよ。そういえば、きらびやかな中にも舞台の背景のようだな~、と思わせる絵があったよね(金のにわとりの物語とか…)

 

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ビリービンはジャポニズムの影響も受けていると聞いてたけど、影響どころか今なら著作権侵害!?というくらい、北斎や広重にそっくりな絵があってビックリ!ところがもっと驚いたのは、浮世絵の影響を受けた(特に波や水の表現だそうな)ビリービンに、さらに影響を受けた人が現代の日本にいた、というお話。それがかの有名な宮崎駿監督だそうです。“イメージの伝承”って、こんな風に廻りめぐるものなんだなぁ…。

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そして、たっぷり30分間ビリービンについての講義を受けた後は、6階に臨時開設されたカランダーシさんの出張販売所へみなさんをご案内しました。ロシアの絵本がズラリ!

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もちろん、ビリービンの本もあったよ。その他にもビリービンの切手シールとか、バスネツォフの絵本とか…わずかな時間で、これらの絵本はほぼ完売しました!みなさん、どうもありがとう。

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6階に降りても、みなさん熱心に質問やらお話をしてました。ロシアの本についていろいろ聞ける貴重な機会を逃すまじ!とは、さすがナルニアのお客さんだな…と遠くから関心して見ているボク…。来週(5/26)は、島多代展最終日1日前の最後のギャラリートークで、またカランダーシの上野直子さんが来てくれます。今度はレーベジェフのお話だって!楽しみだな~。今日来た人も、今日を逃してしまった人も、またぜひ参加してください。お待ちしてます!